一家に一台ほしい存在
現代のラジカセ、ソニー「CMT-X7CD」はスピーカーの決定版
2014年05月04日 12時00分更新
文● 四本淑三 撮影●篠原孝志(パシャ)
ソニーの「CMT-X7CD」は、レガシーなCD/AM/FMチューナーを内蔵しつつ、Bluetoothはもとより、AirPlayやDLNAにも対応する最新のネットワーク・オーディオスピーカーです。
メーカーでは「マルチコネクトスピーカー」と称していますが、古い世代向けにわかりやすく言えば「2010年代に生まれたラジカセ」のようなものでしょう。CD/FM/AMを、USBメモリーに録音する機能が付くのも、今までのワイヤレススピーカーにはなかった機能です。
今年は各社から、ネットワーク・オーディオ向けのさまざまな製品が出ているところですが、これはマニア向けではなく、より広く普及することを狙ったオールラウンダーです。その使い勝手は実際どうなのか。製品をお借りして使ってみた印象を申し述べます。
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AM/FMラジオと、上面ローディング式のCDプレイヤーを内蔵。CDの再生や放送の受信だけでなく、USBメモリーなどへの「録音」もできます |
「SRS-X」シリーズと同じ外観、近いスペック
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SRS-X7 |
外観は、すでに発売されているワイヤレススピーカー「SRS-X」シリーズと同系統のスクエアデザインで、タッチパネル式の操作系もまったく同じ。フロントグリルの色違いで、ホワイトとブラックの2色展開というのも同じです。
なおシリーズバリエーションとして「CMT-X5CD」という機種もあります。Wi-Fiに対応しないだけで、それ以外はCMT-X7CDと同じ。SRS-X7との違いも含めて、表にまとめてみました。
製品名 |
CMT-X5CD |
CMT-X7CD |
SRS-X7 |
CDプレイヤー |
○ |
○ |
× |
AM/FMラジオ |
○ |
○ |
× |
Bluetooth |
○ |
○ |
○ |
Wi-Fi(AirPlay/DLNA) |
× |
○ |
○ |
USB録音・再生 |
○ |
○ |
× |
内蔵バッテリー |
× |
× |
○ |
サイズ |
幅385×奥行き81×高さ178mm |
幅385×奥行き81×高さ178mm |
幅300×奥行き60×高さ132mm |
重量 |
約3.4kg |
約3.4kg |
約1.9kg |
実用最大出力 |
40W(20+20W) |
40W(20+20W) |
40W(20+20W) |
直販価格 |
2万4840円 |
3万5100円 |
3万4020円 |
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ACアダプターを使わないので、机上は本体と電源コードのみですっきり。奥行きも薄いので、置き場所にも困りません。右背面にポップアップ式のWi-Fi用アンテナがあります |
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奥行きは81mm。SRS-Xシリーズのように完全な長方形デザインではなく、スラントした背面には放熱用のスリットが設けられています |
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背面はACコネクター、アンテナ端子、3.5mmステレオミニのAUX入力端子、ルーターと有線接続も可能なEthernet端子、USBメモリーを接続するUSB端子があります。USBメモリーで再生できるフォーマットはMP3、WMA、AAC。また、このUSB端子にウォークマンを接続すると充電しながらの再生もできます |