インターネットを利用することの“うまみ”を追求したい
カルソニックカンセイのグローバルPDMは現在、海外拠点での導入に向けて本番機を使った性能評価テスト環境を構築中であり、「本格稼働に向けて終盤フェーズに入っている」という。
四方氏は、専用線接続と比較したアカマイソリューションのメリットについて、導入までのリードタイムが短くアジリティ(迅速性)が高いこと、ネットワーク設備への投資や保守コストが削減できることなどを挙げた。
「検証した結果、インターネット経由でも数百メガバイト程度のCADデータを安定して授受できた。グローバルPDMなどの業務上でインターネットを活用できれば、他社との競争上も非常に有利になるのではと考えている」(四方氏)
グローバルPDMに続く構想として、カルソニックカンセイでは製品ライフサイクル全体をカバーする情報管理システム「CK-PLM」の構築を考えているという。ここでは、解析結果や実験結果といったCADデータよりもさらに大きなデータをはじめ、リアルタイムで共有したいデータなど、多様な要件が出てくるだろうと四方氏は話した。
「CK-PLMはチャレンジングな取り組みではあるが、われわれのアカマイ経験値を高め、より“うまみ”のあるインターネット活用を考えていきたい。そのために、またアカマイにも協力していただきたいと考えている」(四方氏)