このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

カルソニックカンセイが語る、グローバル展開を進めるうえでのインフラ要件

海外との自動車部品CADデータ共有にアカマイを採用した理由

2014年03月18日 08時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

インターネットを利用することの“うまみ”を追求したい

 カルソニックカンセイのグローバルPDMは現在、海外拠点での導入に向けて本番機を使った性能評価テスト環境を構築中であり、「本格稼働に向けて終盤フェーズに入っている」という。

 四方氏は、専用線接続と比較したアカマイソリューションのメリットについて、導入までのリードタイムが短くアジリティ(迅速性)が高いこと、ネットワーク設備への投資や保守コストが削減できることなどを挙げた。

 「検証した結果、インターネット経由でも数百メガバイト程度のCADデータを安定して授受できた。グローバルPDMなどの業務上でインターネットを活用できれば、他社との競争上も非常に有利になるのではと考えている」(四方氏)

 グローバルPDMに続く構想として、カルソニックカンセイでは製品ライフサイクル全体をカバーする情報管理システム「CK-PLM」の構築を考えているという。ここでは、解析結果や実験結果といったCADデータよりもさらに大きなデータをはじめ、リアルタイムで共有したいデータなど、多様な要件が出てくるだろうと四方氏は話した。

カルソニックカンセイでは、グローバルPDMの次はより広範な情報を網羅するグローバルPLMの構築を目指している

 「CK-PLMはチャレンジングな取り組みではあるが、われわれのアカマイ経験値を高め、より“うまみ”のあるインターネット活用を考えていきたい。そのために、またアカマイにも協力していただきたいと考えている」(四方氏)

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード