日本ヒューレット・パッカードから登場した「HP Pavilion 11-h100 x2」は、ディスプレー部を着脱してタブレットとしてもノートPCとしても使えるハイブリッド型のPCだ。プロセッサにCeleron N2920を採用しており、普段使いに十分な性能を備えながらも省電力で、プライベートからビジネスまで幅広いシーンで利用できる。今回は、そのHP Pavilion 11-h100 x2を試用できたので、ベンチマーク結果などを交えながら、製品の特徴や実際の使用感などを紹介していこう。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | HP Pavilion 11-h100 x2 |
CPU | Celeron N2920(2.0GHz) |
メモリー | 2GB |
ストレージ | 64GB SSD |
光学式ドライブ | なし |
ディスプレー | 11.6型ワイド(1366×768ドット) タッチ対応 |
通信機能 | IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0 |
インターフェース | USB 3.0端子×1、USB 2.0端子×1、HDMI端子×1、マイク・ヘッドホン兼用端子 |
カードスロット | SDカードスロット(キーボードドック)、microSDカードスロット(タブレット) |
本体サイズ/重量 | 約幅303×奥行き193×高さ12mm/重量約790g(タブレット)、約幅303×奥行き206×高さ25mm/重量約1.55kg(タブレット+キーボードドック) |
バッテリー駆動時間 | 約5時間30分(タブレットのみ)、約8時間30分(キーボードドック装着時) |
OS | Windows 8.1(64ビット) |
ディスプレーを分離できるギミックがユニーク
タッチ操作を取り入れたWindows 8の登場以降、タブレットとクラムシェル型ノートの境界線が曖昧になりつつある。そうした中、メーカー各社は「タブレットとしてもノートとしても使いやすいPC」を模索し始めているが、その一つの解と言えるのが本体を変形させることでタッチ操作とキーボード入力の両方を快適に行える「ハイブリッドPC」だ。
ハイブリッドPCは、変形の仕方によっていくつかの種類に分けられるが、タブレットスタイルで使う機会が多いユーザーに人気なのが「ディスプレー着脱型」である。これは、文字通りディスプレーとキーボードを分離できるようにしたもので、タブレットスタイル時の本体質量を大きく減らせるのがメリット。今回試用したHP Pavilion 11-h100 x2も、そのディスプレー着脱型を採用している。
本製品の場合は、ヒンジ付近のスライダを動かすことで、簡単にディスプレーを分離できる。ちなみにノートPCスタイルのときの重量が約1.55kgあるのに対して、タブレットスタイル時の重量は約790gで、一般的な10~11インチクラスのタブレットと比べても遜色ない軽さ。本体厚もタブレットスタイル時は12mmと薄く、iOSやAndroid OSを搭載したタブレットに近い感覚で取り扱える。
ディスプレー側には、電源コネクタとマイク入力/ヘッドフォン出力兼用ポート、microSDカードスロット、Beats Audioデュアルスピーカー、Webカメラが搭載されている。このうち、電源コネクタとマイク入力/ヘッドフォン出力兼用ポート、microSDカードスロットはヒンジ部にあり、キーボードを装着するとアクセスできなくなるので注意が必要だ。
キーボード側(本製品では「キーボードドック」と呼ぶ)には、キーボードとタッチパッド(本製品では「イメージパッド」と呼ぶ)のほかにUSB 2.0、USB 3.0、HDMI、SDカードスロット、マイク入力/ヘッドフォン出力兼用ポート、電源コネクタが装備されている。
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