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ディスプレーを分離できるギミックがユニーク

タブレットにもノートにもなるハイブリッドPC「HP Pavilion 11-h100 x2」

2014年03月24日 10時11分更新

文● 山口優

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ノートとしては優秀なバッテリーの持ち

 出先でタブレットやノートPCを使う際に気になるのが、「バッテリーの持ち」だ。本製品は、カタログ値でタブレット単体が約5時間30分、キーボードドック装着時が約8時間30分となっている。キーボード装着時の駆動時間が長いのは、キーボードドックにもバッテリーが内蔵されているからだ。

 そこで、実際にどのくらい持つのかを、条件を変えながらバッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って計測してみた。なお、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている。

 その結果、電源プランで「HP推奨」を選んだ場合は、タブレット単体が4時間44分、キーボード装着時が7時間30分となった。カタログ値に比べるとやや短いが、性能重視の電源プランで画面の輝度を下げない状態でこの結果は十分健闘していると言えるだろう。

 次に、電源プランで「省電力」を選んだところ、タブレット単体が6時間14分、キーボード装着時が9時間40分となり、カタログ値を大きく上回った。キーボードドックを装着して使う場合は、ACアダプタがなくても1日程度なら安心して使えそうだ。バッテリーの持ちは、ノートPCとしては非常に優秀だと言える。

BBench結果
 カタログ値HP推奨省電力
タブレット単体約5時間30分約4時間44分約6時間14分
タブレット+キーボードドック約8時間30分約7時間30分約9時間40分

 なお、タブレット単体で使っていてバッテリーが空になった場合でも、キーボードドックに装着すれば、そのままドック側の内蔵バッテリーから電源を供給して使い続けることができる。出先でタブレットスタイルで使う機会が多いユーザーは覚えておくと便利だ。

ディスプレー側とキーボードドックの両方にバッテリーが内蔵されている

使い勝手を向上するユーティリティを搭載

 新生活がスタートするのに合わせてPCを新調し、仕事や遊びに活用したいと考えいてる人は少なくないはず。本製品には、そんなユーザーに役立つユーティリティがいくつかプリインストールされている。

 いずれの機能も、「HP Utility Center」という画面からアクセスすることが可能。たとえば、「HP AC Power Control」という機能を選べば、ピークシフトの時間を指定して、電力需要の多い時間帯は電源につないでいても内蔵バッテリーを使うように設定できる。

プリインストールされているユーティリティソフト「HP Utility Center」

「HP AC Power Control」では、ピークシフトの時間を設定できる

 また、「HP Beats Audio」では、スピーカーやヘッドホンのボリュームを細かく調整したり、録音時のノイズやエコーを除去したりすることが可能。本製品はPCの内蔵スピーカーとは思えないくらい低音から高音域まで迫力あるサウンドを楽しめるので、こうした機能は積極的に活用したい。

「HP Beats Audio」では、スピーカーやヘッドホンのボリュームなどを細かく調整できる

 ほかにも、バックアップやリカバリメディアの作成、PCのメンテナンスを実行する「HP Recobery Manager」や、サインインを簡単に行える「HP SimplePass」などの機能もあるので、用途に応じて利用してみるといいだろう。

バックアップやリカバリメディアの作成、PCのメンテナンスを実行する「HP Recobery Manager」

 これまで見てきたように、HP Pavilion 11-h100 x2は、タブレットとしてもノートとしても使いやすく、まさに「一台二役」という言葉がふさわしい高機能なPCだ。新生活をアクティブに楽しみたいユーザーにピッタリの一台だと言えるだろう。価格も直販サイトで5万円台からと値頃で、コストパフォーマンスも高い。Windowsタブレットの購入を考えている人はもちろんだが、PCの買い替えや買い増しを考えている人もぜひ注目してみてほしい。

レビューで試用したのは「フライヤーレッド」モデル(左)だが、近日中に「スパークリングブラック」モデル(右)も発売予定だ。ビジネスメインなら落ち着いた色など、用途に応じた選択が可能になるのは嬉しい

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