上質でしっかりとした造りのボディ
持ち歩く機会の多いモバイルノートは、本体のデザインやボディの剛性も気になるところ。本製品は、そのいずれも高いレベルにあり、出先で使用する場合も安心して取り扱うことができる。
外装は、「フライヤーレッド」と呼ばれる赤色を基調としたカラーを採用しており、凹凸の少ないシンプルなフォルムながら非常に印象的なデザイン。
ボディ表面は光沢仕上げだが、独自の「HP Imprint」テクノロジーによって傷がつきにくくなっており、インナーケースや専用バッグなしで持ち歩いてもあまり不安は感じない。ちなみに、フライヤーレッドはビビッドだが深みのある色合いで、非常に上品な赤。どぎつさは感じないので、ビジネスシーンで使ってもあまり場違いな印象は受けない。女性だけでなく、男性にもおすすめしたい色だ。
ディスプレーは11.6型で、解像度は1366×768ドット。広視野角のIPSパネルを採用しており、斜めから見ても色の変化が少ないため、ソファやベッドに寝そべってタブレットスタイルで動画を観るような場合でも快適に楽しめる。ビジネスシーンでは、会議や打ち合わせで話し相手に資料を見せるときなどに威力を発揮しそうだ。
キーボードは、各キーが独立したアイソレーションタイプで、標準的な配列になっている。またキーピッチやキーストロークに余裕があるためか、長文も非常に入力しやすかった。このキーボードドックは剛性も高く、指先に力を入れてタイプしてもキーボード面がたわんだりしない。パームレストやイメージパッドもサイズ的に余裕があり、長時間の作業でも手首への負担は少なかった。
実際に使ってみて便利に思ったのが、ヒンジ部分の構造。キーボードを装着した状態でディスプレーを開くと、ヒンジ部がスタンド代わりになり、机から本体奥側を少し持ち上げるようになっている。それによってディスプレーの角度が固定されるため、画面を手で押してもディスプレーが後ろに倒れにくい。そのため、ノートPCスタイルでも、タッチやマルチタッチ操作がやりやすかった。
(次ページ、「普段使いには十分なパフォーマンス」につづく)