コンパクトスマホを比較する第2回は、Xperia Z1f、URBANO、AQUOS PHONE Xx miniの3機種を使ってのスピードチェック。スクロールや文字入力といった操作がスムーズか? 通信速度はどうか? などを見ていく。本体サイズや画面サイズの若干の差、そしてスペックの違いは影響するのだろうか。
スペックではXperiaとAQUOS PHONEがリード
URBANOはここがチャンス?
比較しているのは、今回もドコモ「Xperia Z1f SO-02F」、au「URBANO L02」、ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」の3台だ。主なスペックと機能は以下の通り。
ドコモ 「Xperia Z1f SO-02F」 |
au 「URBANO L02」 |
ソフトバンク 「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | ソニーモバイル | 京セラ | シャープ |
本体サイズ | 約65×127×9.4mm | 約65×134×11mm | 約63×124×9.9mm |
重量 | 約140g | 約142g | 約117g |
画面サイズ | 4.3型 | 4.7型 | 4.5型 |
画面解像度 | 720×1280ドット | 720×1280ドット | 1080×1920ドット |
OS | Android 4.2.2 | Android 4.2.2 | Android 4.2.2 |
CPU | クアッドコア 2.2GHz | デュアルコア 1.5GHz | クアッドコア 2.2GHz |
ROM/RAM | 16GB/2GB | 16GB/2GB | 16GB/2GB |
メモリーカード | microSDXC(64GB) | microSDXC(64GB) | microSDXC(64GB) |
下り最大通信速度 |
150Mbps (Xi) |
100Mbps (4G LTE) |
112.5Mbps (SoftBank 4G LTE) |
LTE対応周波数 |
2GHz/1.7GHz /1.5GHz/800MHz |
2GHz/1.5GHz /800MHz |
2.5GHz(AXGP) /2GHz/1.7GHz /900MHz |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) | ○(最大10台) | ○(最大10台) |
カメラ画素数 |
2070万画素CMOS (裏面照射型) |
1300万画素CMOS (裏面照射型) |
1310万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ |
220万画素CMOS (裏面照射型) |
97万画素CMOS (裏面照射型) |
120万画素CMOS (裏面照射型) |
防水/防塵 | ○/○ | ○/○ | ○/× |
ワンセグ連続視聴 | 8時間20分 | 9時間10分 | 8時間30分 |
フルセグ連続視聴 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
赤外線通信 | × | ○ | ○ |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
MHL(HDMI) | ○ | ○ | × |
Miracast | ○ | ○ | ○ |
SIM形状 | microSIM | nanoSIM | nanoSIM |
バッテリー容量 | 2300mAh | 2700mAh | 2120mAh |
Qi | × | ○ | × |
カラバリ | Lime、Black、White、Pink | シルバー、グリーン、ピンク | ターコイズ、ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、ゴールド、ライトピンク、ビビッドピンク |
スペック比較ではAQUOS PHONE Xx mini、トータルコストではXperia Z1fがリードと判断し、この2機種を同率1位とした(関連記事)。URBANOはスペック面で若干見劣りした感がある。
今回は3機種が得意そうな片手操作時のテストもある。5型以上の大画面スマホと比べてどんな成績を残せるだろうか?
Gmail500通スクロールは
AQUOS PHONE Xx mini勝利
最初のテストは500通のメールをスクロールし、そのタイムを競う。あらかじめGmailで500通受信しておき、片手操作で3回スクロール。計測にはストップウォッチを使用した。
Xperia Z1f | URBANO L02 | AQUOS PHONE Xx mini | |
---|---|---|---|
最速タイム | 5秒87 | 7秒79 | 4秒02 |
平均タイム | 6秒64 | 8秒78 | 4秒96 |
これは最速、平均ともにAQUOS PHONE Xx miniが勝利。スクロールの途中で強く止まることがあるものの、省略表示のおかげであっという間に500通目に到達する。ずっと滑らかとは言えないものの、スクロールが断然速いのはこの機種だ。
Xperia Z1fは2位。こちらはスクロールが滑らかで気持ちが良かった。途中数回軽く止まるものの、スムーズに再開するのでずっと画面が流れていく感じ。快適なスクロールという意味ではNo.1だ。AQUOSとXperiaはこれまでもスクロールが速いブランドだ。
URBANOはスクロールが滑らかではあるものの、省略表示が少ないらしく、スクロールにかかる時間が長い。省略し過ぎたり、高速過ぎるスクロールは、逆にメールが見つけにくい部分もあるので、本機の対象ユーザーを考えるとこれくらいのほうがちょうどいいのかもしれない。

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