ビジネスやプライベートでの日常的な作業には十分な性能
「LaVie Z」のCPUはIntel Core i5-4200U(1.60GHz)で、メモリー容量は4GB、ストレージは128GBのSSDという構成。13.3型Ultrabookとしては標準的なスペックではあるが、重量は標準(およそ1.3kg前後)よりはるかに軽い約964gであることを考えると驚異的だ。
店頭モデルはスペックが固定されているが、直販サイト「NECダイレクト」限定販売の「LaVie G タイプZ」であればストレージの容量を128GBから256GBへ増やしたり、オフィスの有無を選択できる。大容量のファイルを大量に扱う場合は256GBのSSDを選ぶといいだろう。
では、「LaVie Z」のベンチマーク結果を紹介しよう。「Windowsエクスペリエンスインデックス」ではCPUの性能を表わす「プロセッサ」が「7.2」、メモリーのアクセス性能を表わす「メモリ」が「5.9」、デスクトップの描画性能を表わす「グラフィックス」が「4.9」、ゲームプレー時の3D描画性能を表わす「ゲーム用グラフィックス」が「5.2」、ストレージのアクセス性能を表わす「プライマリハードディスク」が「7.75」という結果だった。
試用機の「Windowsエクスペリエンスインデックス」 | |
---|---|
プロセッサ | 7.2 |
メモリ | 5.9 |
グラフィックス | 4.9 |
ゲーム用グラフィックス | 5.2 |
プライマリハードディスク | 7.75 |
「グラフィックス」のスコアが「4.9」と低いのがやや気になるかもしれないが、ネットや文書作成など日常的な作業には十分な性能で問題ない。「ゲーム用グラフィックス」のスコアについても、ゲームで遊ぶことを考えていないなら気にする必要はないだろう。個人的にはメモリー容量を増設できないのは残念だが、全体的に見てこれだけのスコアであれば当面はWindows 8.1を快適に使えるはずだ。
「CrystalDiskMark」でストレージのアクセス速度を計測したところ、読み込み速度は非常に高速だが、書き込み速度はいまひとつといった結果だった。CPUの性能を計測する「CHINEBENCH」の結果は、Core i5-4200U搭載機としては標準的といったところ。
続いて、総合ベンチマークソフトの結果を見てみよう。最新の「PCMark 8」では日常的な作業の処理能力を計測する「Home accelerated」で「2099」という結果。「PCmark 7」では総合スコアが「4381」、「PCMark Vantage」については「12248」という結果だった。
結果を総合的に見ると数値としては悪くはないが、欲を言えばもう少しスコアが高ければといったところ。だが総合ベンチマークソフトはグラフィックス機能などあまり利用しない部分まで含めて性能を評価するため、全体的なスコアがやや低くなってしまうのは仕方がない。実際にネットや文書作成などに使ってみた限りでは、特に不満を感じる場面はなかった。
(次ページ、「人気のオンライン3Dゲームでも設定変更で快適に遊べる!」に続く)
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