このページの本文へ

驚異的なのは軽さだけじゃない。「LaVie Z」検証 第2回

Ultrabookとしての確かな性能

抜群の軽さとパワフルな性能を備えた「LaVie Z」

2014年03月20日 11時00分更新

文● 高橋量

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ビジネスやプライベートでの日常的な作業には十分な性能

 「LaVie Z」のCPUはIntel Core i5-4200U(1.60GHz)で、メモリー容量は4GB、ストレージは128GBのSSDという構成。13.3型Ultrabookとしては標準的なスペックではあるが、重量は標準(およそ1.3kg前後)よりはるかに軽い約964gであることを考えると驚異的だ。

CPUにはUltrabook向けのIntel Core i5-4200U(1.60GHz)を搭載している(写真は「CPU-Z」によるCPUの詳細情報)

グラフィックス機能はCPU内蔵のインテル HD グラフィックス 4400を利用(写真は「GPU-Z」による内蔵GPUの詳細情報)

 店頭モデルはスペックが固定されているが、直販サイト「NECダイレクト」限定販売の「LaVie G タイプZ」であればストレージの容量を128GBから256GBへ増やしたり、オフィスの有無を選択できる。大容量のファイルを大量に扱う場合は256GBのSSDを選ぶといいだろう。

「CrystalDiskInfo」によるストレージの詳細情報。試用機ではサムスン製の「MZMTD128HAFV-000L1」が搭載されていた

内蔵ストレージのパーティション構成

128GBの SSDの場合、実質的に使えるストレージの空き容量は106GB程度

 では、「LaVie Z」のベンチマーク結果を紹介しよう。「Windowsエクスペリエンスインデックス」ではCPUの性能を表わす「プロセッサ」が「7.2」、メモリーのアクセス性能を表わす「メモリ」が「5.9」、デスクトップの描画性能を表わす「グラフィックス」が「4.9」、ゲームプレー時の3D描画性能を表わす「ゲーム用グラフィックス」が「5.2」、ストレージのアクセス性能を表わす「プライマリハードディスク」が「7.75」という結果だった。

試用機の「Windowsエクスペリエンスインデックス」
プロセッサ7.2
メモリ5.9
グラフィックス4.9
ゲーム用グラフィックス5.2
プライマリハードディスク7.75

試用機の「Windowsエクスペリエンスインデックス」

 「グラフィックス」のスコアが「4.9」と低いのがやや気になるかもしれないが、ネットや文書作成など日常的な作業には十分な性能で問題ない。「ゲーム用グラフィックス」のスコアについても、ゲームで遊ぶことを考えていないなら気にする必要はないだろう。個人的にはメモリー容量を増設できないのは残念だが、全体的に見てこれだけのスコアであれば当面はWindows 8.1を快適に使えるはずだ。

 「CrystalDiskMark」でストレージのアクセス速度を計測したところ、読み込み速度は非常に高速だが、書き込み速度はいまひとつといった結果だった。CPUの性能を計測する「CHINEBENCH」の結果は、Core i5-4200U搭載機としては標準的といったところ。

「CrystalDiskMark」によるストレージのアクセス速度計測結果

「CHINEBENCH R11.5」のベンチマーク結果

 続いて、総合ベンチマークソフトの結果を見てみよう。最新の「PCMark 8」では日常的な作業の処理能力を計測する「Home accelerated」で「2099」という結果。「PCmark 7」では総合スコアが「4381」、「PCMark Vantage」については「12248」という結果だった。

「PCMark 8」のベンチマーク結果

「PCMark 7」のベンチマーク結果

「PCMark Vantage」のベンチマーク結果

 結果を総合的に見ると数値としては悪くはないが、欲を言えばもう少しスコアが高ければといったところ。だが総合ベンチマークソフトはグラフィックス機能などあまり利用しない部分まで含めて性能を評価するため、全体的なスコアがやや低くなってしまうのは仕方がない。実際にネットや文書作成などに使ってみた限りでは、特に不満を感じる場面はなかった。



NEC Direct(NECダイレクト)


 (次ページ、「人気のオンライン3Dゲームでも設定変更で快適に遊べる!」に続く)

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中