2013年のスマホ業界は、端末面ではAndroidのOSは4.xのまま、iPhoneもマイナーアップデートのiPhone 5sだったが、MVNOの格安データ通信SIMの人気や、SIMフリー版iPhoneのリリースなど、2014年以降にさらに大きな動きにつながりそうな出来事も数多くあった。
そんな話題が盛りだくさんの2013年のスマホについて、ASCII.jpの記事から振り返ってみよう。
【1月】
CESでXperia Zが発表 直後にドコモ春モデルで投入
そういえばどこに行った!? 「ドコモ田家」
2013年最初の話題は米で開催された「International CES」で発表の「Xperia Z」。しかも、早々にドコモ春モデルでリリースされた。2013年全体で見ても、日本ではiPhoneに対抗可能なほぼ唯一のブランドとしてXperiaシリーズが確立された印象が強い。
そのドコモは、iPhoneをリリースする秋までは迷走した印象が強い。ドコモダケが家族になって擬人化された「ドコモ田家」のCMが発表されたのもこのタイミング。正直あれはなんだったのだろうか……。
1月のトピック
●5インチフルHD液晶搭載で防水対応の「Xperia Z」が登場!
●満を持して登場! 5型でクアッドコアCPUの「Xperia Z」
●こちらも家族でCM!? ドコモの新CMはなんと「ドコモ田家」
●auの新INFOBARはハイスペックなHTC製スマートフォン
●Qualcomm、次世代Snapdragon発表 夏モデルに搭載?
【2月】
モバイル業界の最大のイベント、MWC開催
HTC One、Firefox OSなどが話題に
モバイル業界の2月と言えば、スペイン・バルセロナで開催されるMWC(Mobile World Congress)の話題に尽きる。
今年はMWC会場周辺での大規模な端末発表会はなかったが、「HTC One」やASUSの電話のできるタブレット「Fonepad」などが話題に。また、注目を集めたのは、Firefox OS/Tizen/Jolla/Ubuntuなどの“第3のモバイルOS“への動き。
Firefox OSの発表会にはKDDIが、Tizenにはドコモが、それぞれ幹部を送り込み、取り組みを発表した。結局、2013年内には搭載端末は国内発売されなかったが、2014年こそ登場する!?
2月のトピック
●最新スマホも続々登場! Mobile World Congress 2013レポ
●アルミボディーのハイエンド「HTC One」をガッチリ試す!
●AppleとGoogleに逆襲開始? MWCで注目の新OSをまとめた
●ASUS、タブ+スマホ合体機の新型と、通話可能な7型タブ発表
●イーモバ、初のLTE対応スマホ発表 月3880円で利用可能!
【3月】
都心部地下鉄の携帯エリア化が完了
GALAXY S4発表、iOS 6のマップがまともになる
2012年度内を目標に順次進められていた、東京メトロ/都営地下鉄のトンネル内の携帯エリア化が無事にほぼ完了。地下鉄でもスマートフォンを操作している姿が当たり前になった……というか、使えなかった時代の記憶が、すでに薄れている人も多いのではないだろうか。
さらに海外でサムスン電子の「GALAXY S4」が発表。これまで同様に完成度が高い端末だが、他社の追撃の中でインパクトは小さくなっている。また、話題となったのがiOS 6の標準マップアプリの改良。巨大な立方体で表現されていた東京タワーも、このタイミングでタワー型になりました……。
3月のトピック
●首都圏地下鉄全エリア化が秒読み 東京メトロ全線対応
●「GALAXY S 4」がキタ! 8コアCPU&5型フルHD有機EL
●iOS 6の標準マップがまともに! 東京タワーもタワー型に
●やっと国内でもマイクロソフトから「Surface RT」が発売
●ソフトバンクモバイル、パズドラ絶好調のガンホーをTOB
【4月】
OCN、1日30MB使えるSIMで格安データ通信戦争本格化
Facebookフォンは不発
月980円という料金でありながら、1日30MBまで高速通信が利用できるOCNのデータ通信SIMが登場したのが4月のこと。月1000円以下の格安データ通信SIM自体はそれ以前にも存在したが、通信速度が遅いのが当たり前だった。
一方、IIJmioも、OCNの発表後に月500Mbpsまで高速通信を利用できるキャンペーンを開始。現在にまで続く、激しい競争の起点となった。
4月のもう1つの話題が「Facebookフォン」。Android用の独自ホームアプリ「Facebook Home」が一部端末向けに提供されたほか、プリンストールされた「HTC First」が発売されたが、話題は続かず。もっとも現在もバージョンアップは行なわれているようだ。