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スマホ連携は密に、音質はさらに向上

300g以下、胸ポケサイズのMINI JAMBOXはトレンドになるのか

2013年11月16日 12時00分更新

文● 四本淑三 撮影●篠原孝志

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低ノイズ、低レイテンシー

 初代のJAMBOXで不満を感じていたのは音質である。そのひとつがノイズ。「ジリジリジリ」という、古いBluetooth機器特有の残留ノイズがあった。新しいMINI JAMBOXのS/Nは発表されていないが、聴感上はそうした残留ノイズの存在をまったく感じない。これだけでも素晴らしい。

 ふたつ目は全体的な音質のバランスの改善である。「小型でも低音が出るんだ」という主張を感じるチューニングは、同種のスピーカーが少なかった初代JAMBOXの時代には必要だったかも知れないが、いまとなっては明らかに過剰だ。そして初代は高域の伸びももう一歩だったが、そうしたバランスが改善された。

 結果的にこのタイプのスピーカーには珍しく広帯域感が得られていると思う。かなりの部分はDSPでチューニングされているはずだが、これみよがしの音ではなく好ましい。ベースの音階が聴き取りやすいのも、このスピーカーの出来の良さを表しているように感じる。

 3つ目はレイテンシーの低減。以前は動画視聴で、セリフと口の動きがズレるなど、音の遅れが目立った。それが120BPMの8分音符程度なら、ドラマーの手の動きとハイハットの出音に違和感を持たない程度にまで改善された。完全にゼロではないが、日常的な動画視聴でクレームを付けるほどではない。スピーカーホンとして使う場合も、レイテンシーが少ないので、会話をしていてストレスにならない。

マイクは右側面に。上から電源ボタン、ペアリングボタン、マイク、microUSB端子(充電/アップデート用)、AUX入力(3.5mmステレオジャック)

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