EMCジャパンは11月1日、Software-Defined Storageプラットフォーム「EMC ViPR(ヴァイパー)」の国内提供開始を発表した。EMC製品、非EMC製品を問わず、さまざまなストレージを仮想的に統合、リソースプールを構成してデータサービスを提供するプラットフォーム。
ViPRは今年5月に米国で開催された「EMC World 2013」で発表された製品(関連記事)。多様なストレージインフラを一元管理するコントロールプレーン「ViPR Controller」と、多様なデータサービス(ブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージ)を提供するデータプレーン「ViPR Data Services」で構成される。
ViPRは「VNX」や「VMAX」「VPLEX」「Isilon」「RecoverPoint」といったEMCのストレージ製品だけでなく、他社製のエンタープライズストレージ、またコモディティストレージもサポートする。
また、データプレーンの一部として提供される「Object Data Services」は、複数の標準準拠データアクセスAPI(Amazon S3、OpenStack Swift、EMC Atmosなど)をサポートしており、アプリケーション側の対応が容易。さらに、オブジェクトをファイル形式で表示することが可能で、通常のファイルへのアクセスとほぼ同等のパフォーマンスを提供するとしている。
ViPRでは今後、Hadoop向けの「HDFS Data Service」をはじめ、提供できるデータサービスのラインアップを拡大していく予定。
ViPRの最小対象容量は100TBからで、ライセンス価格は270万円から(税別)となっている。販売はEMCジャパンが行う。