10月24日、日立製作所および日立システムズはコンテナ型データセンターの新モデルを追加。可搬型のコンテナ型データセンターとして最大級となる国内市場向けの新モデルを2タイプ、海外市場でニーズの大きいASEAN市場向けに1モデルを開発し、ラインアップを強化した。
国内市場向けには、公道で運搬できる幅3m、長さ約9m(30フィート)の「可搬型シングルタイプ」と、幅約2.4m(8フィート)、長さ約12m(40フィート)のコンテナ2本を現地で連結する「可搬型ダブルタイプ」を開発した。
両社ともトレーラーで運搬が可能で、災害発生時には、コンテナを移設できる。可搬型の従来モデルとの比較で、可搬型シングルタイプは約1.7倍の床面積28.3㎡、可搬型ダブルタイプは約4.3倍の72.5㎡の床面積があり、国内最大級の可搬型のコンテナ型データセンターとなっている。可搬型シングルタイプで最大8本、可搬型ダブルタイプで最大22本のITラックを搭載可能。空調、電源、監視カメラ、温度・湿度センサーなどの環境監視機器を装備する。
これにより、日立グループの国内市場向けのコンテナ型データセンターは、可搬型で中小規模向けの3モデル、大規模向けの「可搬型シングルタイプ」、「可搬型ダブルタイプ」、そしてサイズやレイアウトを柔軟に設計でき、より大規模なデータセンターを構築できる「フレキシブルデザインコンテナ」の計6モデルのラインアップとなり、小規模から大規模まで、より幅広いニーズに対応できるという。
ASEAN市場向けには、日立グループ初の海外市場対応のコンテナ型データセンターとして、ISO規格に準拠した幅約2.4m(8フィート)、長さ約12m (40フィート)の「ASEAN向け(40ft)タイプ」を開発した。こちらは最大11本のITラックを搭載可能なほか、空調、電源、監視カメラ、温度・湿度センサーなどの環境監視機器を装備する。
ASEAN向け(40ft)タイプは、現地の販売パートナーを通じて、タイから販売開始。順次、販売対象国を拡大するという。タイ内の製造拠点から直接ASEAN地域の各国に設置可能で、現地の販売パートナーを通じて提供し、企業などのグローバル展開を支援するという。
価格は個別見積となる。