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Cloud on-Rampソリューションを中堅・中小企業へ

日立、拠点向け端末でクラウドストレージ導入を促進

2013年10月23日 14時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 10月23日、日立製作所は複数の拠点のデータをデータセンター内のストレージに集約する「Cloud on-Rampソリューション」を強化。新たに拠点向けの専用端末を開発し、パートナーを経由した小規模拠点での導入を促進する。

 Cloud on-Rampソリューションは、企業内のファイルの増大と分散化という課題に対し、データセンターへの自動集約を推進するソリューション。具体的には、企業の複数拠点・部門に仮想ファイルプラットフォーム「Hitachi Virtual File Platform(VFP)」を設置。各拠点・部門のファイルを、データセンター内のバックアップ/アーカイブストレージ「Hitachi Content Platform(HCP)」へ自動集約し、一元的な管理を実現する。独自のファイル仮想化機能により、ユーザーはデータが拠点・部門/データセンター側のいずれに存在しているかを意識せず、ファイルを利用することが可能になっている。

「Hitachi Data Ingestor」を利用した「Cloud on-Rampソリューション」の概要図

Hitachi Data Ingestor

 今回は、今までCloud on-Rampソリューションの導入が難しかった中堅・中小企業向けの利用を拡大すべく、拠点向けの専用端末「Hitachi Data Ingestor」を開発。このHDIを拠点に配置することで、Hitachi Virtual File Platformを導入しなくとも、Hitachi Content Platformの利用が可能になるという。

 また、災害などで万一VFPやHDIが損傷した場合に、拠点・部門側からアクセス要求のあったデータから順に復旧することで、新しいVFPやHDIの設置から迅速にデータへアクセスできるオンデマンドリストアや各拠点・部門のVFPやHDIからデータセンター側のHCPに集約されたデータを、他の拠点・部門のVFPやHDIから参照できるオンライン共有などを利用できる。

 同社は、本ソリューションを用いたプライベートクラウドのストレージシステムを構築するとともに、クラウドストレージサービスを提供するパートナー企業に対しサービス基盤として提供していくという。

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