リアルな戦場を体験できる
“高”以上の設定が狙い目
“最高”と“中”では
最大26フレームも違う
「Fraps」を使い、チュートリアルマップで各描画設定のフレームレートを60秒間計測した結果をまとめてみた。なお、チュートリアルには、ほかのユーザーがいないため、実際のプレイ時は、計測結果より若干フレームレートは低下することもあるのは、覚えておいてほしい。
“最高”と“高”では、それなりに表現が変わっていたが、フレームレートは最大で12fps差にとどまっている。搭載するビデオカード次第だが、この差なら“最高”を狙いたくなる。画質と同じく、“中”設定からはフレームレートにも大きな違いが出ており、“最高”と“中”では最低フレームレートで18fps、平均で26fps、最高で22fps差がついている。
ここでは、2万円前後で購入できるミドルGPUの「GeForce GTX 660」を搭載するビデオカードを使用しているが、WoTは描画設定次第ではミドルローGPUでも十分遊べるGPU負荷になっていそうだ。
“最高”~“中”設定を
ミドルローGPUでチェック
WoTで操るのは大戦中の戦車のため、その移動速度や砲塔の回転(視点移動)は速くない。動きの激しいアクションゲームや素早い視点移動が必須なオンラインFPSゲームでは、フレームレートは常時60fpsを目指したいところだが、WoTはそこまでなくても大丈夫だ。といっても30fpsを切ってしまうのはカクツキが気になってくるのでNGだが、最低30~40fpsなら快適に遊べるレベルになる。
最後は1万円台前半と手ごろな価格で購入でき、ほかのライト級ゲームも遊べるミドルローGPUのNVIDIA「GeForce GTX 650」、AMD「Radeon HD 7790」搭載ビデオカードで、解像度1920×1080ドット、描画設定“最高”、“高”、“中”のフレームレートを計測してみた。
ちなみに、Intel「Core i7」シリーズに内蔵されている「Intel HD Graphics 4600」で計測すると、“中”設定のフレームレートは最低15fps、平均19.3fps、最高23fpsとカクカク動作だったが、画質に一切こだわらない“最小”設定まで落とすことで、最低35fps、平均44.4fps、最高57fpsの十分遊べるレベルになった。
低画質だがCPU内蔵GPUでも遊べるのは、とりあえずWoTがどんなゲームか試したい人や、拡張スロットがなくビデオカードを増設できない人にはうれしいところだ。
第2回で計測した「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」のスコアーにも表れていたが、ミドルロークラスのGPU性能はNVIDIAよりAMDのほうが優れている傾向にある。WoTのフレームレートでは、より顕著に表れ、「Radeon HD 7790」は“最高”設定でも平均58.2fpsと快適に遊べるフレームレートを叩き出している。
「GeForce GTX 650」と「Radeon HD 7790」搭載ビデオカードの最安クラスになる玄人志向の製品では、両モデルの価格差は1000円前後とわずかなので、WoTを少ない投資で満喫するなら、コストパフォーマンス抜群の「Radeon HD 7790」を導入しよう。
ミリタリー好き要注目の
ワールドオブシリーズを
遊んでみよう!!
今回はWoTのみを紹介したが、Wargaming.netは、WoTと同じように大戦時に活躍した戦闘機での航空戦が楽しめる「World of Warplanes」(オープンベータテスト中)と海戦をモチーフにした「World of Warships」を開発中。戦車よりも空戦だ!! いやいや海戦でしょ! という人も要注目だ。
続いてはミリタリーFPSの金字塔「Battlefield」シリーズの最新作「Battlefield 4」が遊べるビデオカードを、ベータテストでチェックしていこう。
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