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Wargaming.net社CEO Victor Kislyi氏インタビュー

「ガルパンは戦車への愛情が感じられた」WoT開発会社CEOに直撃

2013年10月01日 18時30分更新

文● 二瓶 朗

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Wargaming.netのCEO、Victor Kislyi氏にお話を伺った

ガルパンとのコラボで大注目の『World of Tanks』
開発運営のWargaming.net社CEOに緊急インタビュー

 読者の皆さんもご存じの通り、『World of Tanks』は全世界で7000万人ものユーザーを獲得している人気のオンラインゲーム。開発・運営はベラルーシのオンラインゲームメーカー、Wargaming.netだ。

 すでに報じられているように、2013年9月5日より日本でもWorld of Tanksの正式サービスが開始された。また、ゲーム中への日本戦車・技術ツリーの実装を発表し、さらに人気アニメ『ガールズ&パンツァー』とのコラボレーション企画も進行中だ。

 そして先日幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ 2013」では、実物大の九五式軽戦車を配置したド迫力のブースを構えたほか、Wargaming.netのCEOであるVictor Kislyi氏も来日し、国内展開に“本気”の姿勢を示している。そこで今回は、Kislyi氏にお話を伺う機会を得たので、World of Tanksの今後と日本での展開などについて聞いてみた。

Wargaming.netは世界16番目の海外拠点として日本法人「ウォーゲーミングジャパン」を設立、TGSでも九五式軽戦車の上にコンパニオンというド派手なブースは注目の的だった

対戦アクションだと忘れてしまいそうな美しいマップが特徴

美しい欧州の自然を舞台に、第二次世界大戦時の各国戦車が激突するオンラインゲーム、それがWorld of Tanksだ! (C) 2012-2013 Wargaming.net.

課金せずとも十分楽しめるFree to playがうれしい!

── 日本でのサービスが開始されましたが、目標ユーザー数は?

Victor Kislyi氏 「つい先日、9月5日にサービスが開始したばかりなので現時点でどのぐらい、という具体的な目標までは設定できていません。ただ日本でのユーザーはかなりの速度で増加しています。今後半年で、1ヵ月あたりのアクティブユーザーがのべ10万人に達することを目指します」

── では、売り上げの目標も……?

Kislyi氏 「それもまだ設定していません(笑)。しかし、日本のオンラインゲーマーは1タイトルを長くプレイすると分析しています。World of Tanksのプレミアムアカウントは1ヵ月あたり10ドルに抑えられていますので、長く楽しんでいただければと思います」

── プレミアムアカウントのプレイヤーはどのぐらいの割合なのでしょう?

Kislyi氏 「日本においてはまだ不明ですが、世界7000万人のプレイヤーのうち、約25~30%がプレミアムアカウントと把握しています。強調したいのは、World of Tanksにおいては、勝利するために必ずしも課金が要るわけではないことです。非課金でも上級ランクのプレイヤーはたくさんいて、十分に楽しんでいますよ」

「“課金しないと勝てない”というゲームではありません」(Kislyi氏)

── 課金といえば、World of Tanksを楽しむ日本人プレイヤーのなかには、クレジットカードやPayPal決済が難しい人もいると思います。そんなプレイヤーたちへ向けて、日本で展開されているポピュラーな決済手段を提供する予定はありますか?

Kislyi氏 「そうしたサービスへの早急な対応も、日本法人を立ち上げた理由の1つです。まだ発表できませんが、いくつかの決済システムとの交渉が進んでいます。年内の発表・提供を目指しているところです」

── 日本法人を立ち上げて日本市場に参戦となった御社ですが、Wargaming.net全社の規模を教えてください。

Kislyi氏 「ベラルーシではヒーローとされている企業ですよ(笑)。そしてベラルーシをはじめ、ウクライナ、アメリカ、イギリス、キプロス、ロシア、フランス、ドイツなどなど世界16ヵ国に現地法人があります。社員数は全社で約2000人、その半数にあたる約1000人が各現地法人に所属しています」

── 今回、初めてTGSにブースを構えてみた感想は?

Kislyi氏 「とても大きな会場で興奮しました。我々のブースも魅力的ですよね? 本物の戦車を置いているブースは他にありませんから(笑)」

TGS 2013に出展したWargaming.net社のブース。九五式軽戦車が堂々鎮座する

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