このページの本文へ

徹底研究! ネット時代に対応したホームシアター「BDV-N1WL」 第1回

リビングでも“ちゃんと設置できる”サラウンドシステム

スマホから操作もできるBDV-N1WLの真価を問う!(前編)

2013年10月23日 12時00分更新

文● 星 紀明 写真●篠原孝志(パシャ)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

2台のアンプに6本のスピーカーを分けてつなぐ

 過去にもリアをワイヤレス化したサラウンドシステムはいくつかあったが、その多くはリアスピーカーにパワーアンプとワイヤレス受信機を内蔵させたものだった。このBDV-N1WLでは、本体のほかにリア用のサラウンドアンプが同梱されていて、リアスピーカー2本はこのサラウンドアンプに接続し、フロントスピーカーなどの残り4本は本体につなぐようになっている。そして、本体からサラウンドアンプへのリア音声伝送は、2.4GHz帯の電波を用いるというしくみだ。

本体にあたるフロントアンプは高さ79mm(最厚部)とスリムで、三角形を多用した独創的なデザイン。イジェクトボタンを押すと白い天面が右にスライドし、BDドライブが現れる

本体の背面にあるスピーカー端子には、センター、フロント×2、サブウーファーのスピーカー4本を接続する。テレビとの接続はHDMI出力のみで、D4などのアナログ端子は用意されていない。また、外部機器との接続用にHDMI入力が2系統ある

サラウンドアンプの背面には、リアスピーカー2本をつなぐためのスピーカー端子がある

 実際のケーブル配線や設置にかかる作業量は、一般的なサラウンドシステムを導入する場合とさほど変わらない。ただ、フロントとリアのスピーカーには使用時に青く光るイルミネーション機能があるので、この4本についてはスピーカーケーブルのほかにイルミネーション用のケーブル(スピーカーケーブルと一体化されている)も接続する必要がある。また、リア側の音声を電波で飛ばすため、本体とワイヤレスアンプの両方にワイヤレストランシーバーを装着するが、これは両機器のスロットに挿入するだけなので簡単だ。

 唯一、悩ましかったのはサラウンドアンプの設置場所だ。サラウンドアンプ自体はコンパクトだが、リアスピーカーのように壁掛けはできないので、リスニングポイントの背後にチェストなどがない場合、床に置くしかなくなる。また、当然ながらサラウンドアンプにも電源が必要で、電源ケーブル(長さ1.4m)をコンセントに接続できる場所であることも要件になる。ただ、リアスピーカー用のケーブル2本は、長さが5mと余裕があるので、サラウンドアンプをリアスピーカーのどちらかに寄せて置くことで目立たない場所に隠すことはできそうだ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中