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脱マルチエフェクター・脱アプリを掲げ、何に気付くのか

ToneGrageで気付く、今エフェクターを持つ意味

2013年09月14日 12時00分更新

文● 四本淑三

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エフェクターを買い続けてやっと気付いた事実

 しかし、これはちょっと面白いんじゃないか。じゃあ次は何だ、あれが安いぞ、これはどうなのだ、あの音作るにはこれがいるだろう。と、いろいろ買い続けたところ、我が家はみるみるエフェクターやペダルだらけになっていったのです。それまでマルチエフェクターが何個かあるだけだったのに。

若干、買い過ぎた感もなくはないエフェクター、及びペダル類

 そして気づいたわけです。これらエフェクターをつなぐシールドや、電源ケーブルが、エフェクターの数以上に必要なのだということを。

 長い間USBインターフェース付きのマルチエフェクターを使ってDAWで録音するだけ、という退化しきったギター生活をしていますと、シールドはギターからエフェクターまでの1本だけで済むわけで、あんまりそういうことは考えていませんでした。

 そしてさらに思い出したわけです。我々はなぜ、マルチエフェクターやデジタルへ移行しようとしていたのか。そして、その過程で私はコンパクト・エフェクターを捨てて行ったのか。

 これはCDが登場した80年代にアナログレコードを捨てまくったことを悔いて、90年代に買い直してみたものの、やっぱり扱いが面倒くさくて嫌になったということに似ています。

 ただ、そこは21世紀。それなりに便利に使えるようになっています。21世紀にコンパクト・エフェクターを並べて使う生活の続きはまた次回。



著者紹介――四本淑三

 1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。


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