USB DACを導入するだけで、聞きなれた音が生まれ変わる!
伝統と革新の両立、DA-06とDA-100が受け継ぐラックストーン (3/5)
2013年09月02日 12時00分更新
異なるキャラクターを持つ、DA-100とDA-06
それではDA-06とDA-100について見ていこう。LUXMANのUSB DACは、まず最初に2010年末にDA-200が市場投入され、翌年より小型のDA-100が登場。そして今年頭にフラッグシップのDA-06が登場したという経緯になる。
DA-100はバーブラウンのPCM5102を使用しており、最大24bit/96kHzのUSB入力に加え、最大24bit/192kHzの光・同軸S/PDIF入力を備えている。PCとの接続はもちろんだが、CDプレーヤーやBDプレーヤー、あるいはゲーム機といった豊富な機器に接続でき、かつヘッドフォンアンプも内蔵するので、敢えてスピーカーはつながず、デスクサイドにおいてパーソナルな音楽環境を作るといった用途に最適だ。
一方、DA-06は後発ということもあり、最高級のスペックを提供する。PCM1792Aを左右独立で使用。USB入力はPCMの場合、最大32bit/384kHzと将来にわたって不安がない。DSDについてもDSD64(2.8224MHz)、DSD128(5.6448MHz)の2種類のサンプリングレートに対応する。
最大24bit/192kHzの光・同軸S/PDIF入力は2系統。さらにスタジオ機材などで使われるAES/EBU端子も持つ。ヘッドフォン端子は持たず、出力はバランス・アンバランスのアナログ出力と光・同軸のデジタル出力のみとなるが、サイズやデザインは先行して市場投入されているP-700uなどとマッチするので、組み合わせて現行最上クラスのヘッドフォン環境を構築してみるといったことも可能だ。PCMの384kHz、DSDの5.6448MHzともに正式対応をうたう機種はまだ少なく、他社を含めて最先端を走っている機種だろう。
簡単に言うなら、ヘッドフォンを主体としたミニマムなシステムで、ハイレゾ・CD品質問わず、愛聴盤を高音質に楽しめるDA-100と、とにかく今D/Aコンバーターでできることはすべてやりたいという層にハイエンドの体験を提供するDA-06という対比である。
今回は両機種にプリメインアンプの「L-507uX」を組み合わせて視聴した。スピーカーはELACの「FS 407」。
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