新フォームファクターの
M.2、PCI Express OcuLink、SFF-8639
その他のものとしては、新フォームファクターがある。まずは、すでにソニーの「VAIO Pro」などで採用が始まったM.2がある。M.2そのものの話は前回も触れたが、SATA Express同様にPCI ExpressとSATAの両方を利用できる、モバイル機器向けのフォームファクターである。
このM.2、上の画像には「まもなくリビジョン0.9がリリースされる」とあるが、すでにリビジョン0.9はリリースされており、現在メンバーによるレビュー期間となっている。このレビューの受付期間が10月14日までとなっており、ここでレビューを締め切った上で、問題がなければ今年末もしくは来年早々にリビジョン1.0がリリースされることになるだろう。
他にもいくつか進行中のものがある。一番ホットなのはPCI Express OcuLinkで、これはすでにあるPCI Express ケーブルの代替となり、Gen3とおそらくGen4をx4レーンまでケーブルの形で引っ張り出せるというものになる。
特徴的なのは、配線が銅配線とオプティカルの両方に対応することで、実際当初は銅配線ベースのものとなり、将来はオプティカルケーブルになるだろうとしている。こちらはまだリビジョン0.7に向けての開発を行なっている最中で、年内にリビジョン0.9がリリースできるかどうかというあたりだ。
もう1つが、「SFF-8639」に関するものである。前回のSATA 3.2の解説時には省いたのだが、SATA Expressではサーバー向けの用途も考慮しており、こちらは「SFF-8639」というコネクターを使って接続することになっている。SATA ExpressということでPCI Expressの信号が出るわけで、これに関する仕様の策定も並行して行なわれており、現在リビジョン0.3のレビューが行なわれている最中である。
以上のように、SATAやUSBと異なりPCI Express関連はあまり動きがない。強いて言えば、年末から来年にかけてM.2が本格的に立ち上がるだろうという程度で、PCI Express Gen4はまだ当分先である。
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