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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第52回

片手で使いやすいコンパクトスマホだが、スタミナは十分なのか?

2013年08月12日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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シンプルな機能と独自アプリ
DIGNO R

 ここまでの2機種が豊富な機能を用意しているのと比べ、DIGNO Rの機能はシンプルだ。もちろん基本的な機能は2機種同様揃っているが、独自の小技がたくさんというわけではなく、設定をいちいち調整する必要もない。

 注目独自機能は「スマートソニックレシーバー」だろう。京セラが得意とするディスプレーの振動で音が伝わる技術だ。特に設定はなく、普通に使っていても機能の恩恵に預かれる。駅のホームなど、極端にうるさい環境での通話に最適だ。

 省電力機能は「省電力ナビ」アプリが用意されている。「省電力設定」「アプリ管理」「オート通信制御」という3つの大きな項目があり、「省電力設定」でオフ・マイ省電力(カスタマイズ)・オート省電力を選べる。それぞれ待受時間がどれくらいあるのか分かるので、設定変更の目安になる。カスタマイズできる項目も5項目と、Optimus itと同じくシンプルだ。

京セラ独自の省電力アプリは目安となる利用時間が表示されるのがわかりやすい。また使っていないアプリの通信を制限するなど、細かな機能も

 「アプリ管理」では実行中のアプリを表示し、CPUをどれだけ使用しているかがわ「かりやすい。CPUをより使用しているアプリから終了すればいいし、「全て終了」を選んでもいい。

 「オート通信制御」は“7日間以上”使っていないアプリの、バックグラウンド通信を自動的に制限する機能だ。短期間で判断し制御されれば困ることもあるが、一週間使わないアプリなら、バックグラウンド通信が切れても問題ないように思う。7日間以上という設定が上手いかもしれない。

 独自アプリには歩数計の「デイリーステップ」がある。これは歩行と鉄道、自転車といった乗り物に乗っている時間も計測できる。またタニタの健康サービス「ヘルスプラネット」とも連携している。

独自の歩数計を用意

 京セラのスマホではおなじみの「すぐもじ」(すぐにメモを行い、メールなどで送れる)、「すぐごえ」(音声で機能の呼び出し)も搭載する。

 音楽アプリなどAndroid標準のままという場合もあるが、カスタマイズが面倒という一なら、これくらいのスマホのほうが分かりやすく、さらに独自性も感じられて良いかもしれない。

京セラ製ケータイからひきつがれた「すぐもじ」は、ロック画面などから即テキスト入力画面に移行し、ここで作成したテキストは各種アプリにコピーできる。「すぐこえ」は声で機能を呼び出すというもの


今回の比較ではAQUOS PHONE siが3勝!
片手操作にはコンパクトが◎

 スタミナテストもAQUOS PHONE siが終始リード。便利な機能も満載で、3機種のなかでもっともスキの無いスマホだろう。Optimus itもAQUOS PHONE siをピタリとマークしている印象だったが、最後のスタミナで引き離されてしまった。

 DINGO Rはスペックが劣っている割には、思わぬ良い成績を出しているのが印象的。機能でも物足りないことがあったものの、コスパを考えると悪くなさそうだ。なにより防水対応で94gという軽さが一番の魅力である

 3機種全体で見ると、スピードチェックで、歴代機種を上回る結果が出ているのが印象深い。コンパクトスマホの片手操作のしやすさが良く表れていた。一方でスタミナはやや残念な結果となった。

 そこで次回からは“スタミナにこだわる”をテーマに、ARROWS NX F-06E、AQUOS PHONE SERIE SHL22、AQUOS PHONE Xx 206SHの3機種を比較する。大画面とともに3000mAh以上のバッテリー、高スペックで多機能とコンパクトスマホとは真逆の存在。テスト結果をお楽しみに。


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