シンプルな機能と独自アプリ
DIGNO R
ここまでの2機種が豊富な機能を用意しているのと比べ、DIGNO Rの機能はシンプルだ。もちろん基本的な機能は2機種同様揃っているが、独自の小技がたくさんというわけではなく、設定をいちいち調整する必要もない。
注目独自機能は「スマートソニックレシーバー」だろう。京セラが得意とするディスプレーの振動で音が伝わる技術だ。特に設定はなく、普通に使っていても機能の恩恵に預かれる。駅のホームなど、極端にうるさい環境での通話に最適だ。
省電力機能は「省電力ナビ」アプリが用意されている。「省電力設定」「アプリ管理」「オート通信制御」という3つの大きな項目があり、「省電力設定」でオフ・マイ省電力(カスタマイズ)・オート省電力を選べる。それぞれ待受時間がどれくらいあるのか分かるので、設定変更の目安になる。カスタマイズできる項目も5項目と、Optimus itと同じくシンプルだ。
「アプリ管理」では実行中のアプリを表示し、CPUをどれだけ使用しているかがわ「かりやすい。CPUをより使用しているアプリから終了すればいいし、「全て終了」を選んでもいい。
「オート通信制御」は“7日間以上”使っていないアプリの、バックグラウンド通信を自動的に制限する機能だ。短期間で判断し制御されれば困ることもあるが、一週間使わないアプリなら、バックグラウンド通信が切れても問題ないように思う。7日間以上という設定が上手いかもしれない。
独自アプリには歩数計の「デイリーステップ」がある。これは歩行と鉄道、自転車といった乗り物に乗っている時間も計測できる。またタニタの健康サービス「ヘルスプラネット」とも連携している。
京セラのスマホではおなじみの「すぐもじ」(すぐにメモを行い、メールなどで送れる)、「すぐごえ」(音声で機能の呼び出し)も搭載する。
音楽アプリなどAndroid標準のままという場合もあるが、カスタマイズが面倒という一なら、これくらいのスマホのほうが分かりやすく、さらに独自性も感じられて良いかもしれない。
今回の比較ではAQUOS PHONE siが3勝!
片手操作にはコンパクトが◎
スタミナテストもAQUOS PHONE siが終始リード。便利な機能も満載で、3機種のなかでもっともスキの無いスマホだろう。Optimus itもAQUOS PHONE siをピタリとマークしている印象だったが、最後のスタミナで引き離されてしまった。
DINGO Rはスペックが劣っている割には、思わぬ良い成績を出しているのが印象的。機能でも物足りないことがあったものの、コスパを考えると悪くなさそうだ。なにより防水対応で94gという軽さが一番の魅力である
3機種全体で見ると、スピードチェックで、歴代機種を上回る結果が出ているのが印象深い。コンパクトスマホの片手操作のしやすさが良く表れていた。一方でスタミナはやや残念な結果となった。
そこで次回からは“スタミナにこだわる”をテーマに、ARROWS NX F-06E、AQUOS PHONE SERIE SHL22、AQUOS PHONE Xx 206SHの3機種を比較する。大画面とともに3000mAh以上のバッテリー、高スペックで多機能とコンパクトスマホとは真逆の存在。テスト結果をお楽しみに。
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