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バーチャル旅行におもしろグッズ、この夏のデジタルトレンド 第1回

4月以降に追加されたGoogleストリートビューのスポットをまとめてみた

鳥取砂丘も軍艦島も富士山も、Googleストリートビューで出かけよう!

2013年08月12日 11時00分更新

文● 菅谷/ASCII.jp編集部

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Googleストリートビューのギャラリーページには、魅力的なスポットがまとめられている

 季節は夏真っ盛り! 筆者も気温の上昇と比例するように自然と心も踊り、仕事中でも「休日はどこにいこうか」「夏休みはどうしようか」と頭の中はすでにお休みモードを迎えている。同じように、ギラギラと照り付ける太陽にウキウキとワクワクとドキドキを隠すことのできないという夏大好きな人も多いのではないだろうか。

 しかし、人間とは悲しい生き物である。「お金が足りない」「時間が足りない」といった理由で行ってみたいところを全てをまわるのは難しい。そんなときに役に立つのがGoogleストリートビューだ。Googleストリートビューでは360度周囲の風景を見渡すことができ、無料で、一瞬で、臨場感たっぷりに一度は行ってみたい観光スポットなどに行った気分を味わうことができる。特に7月にはトレッカーというカメラを搭載したバックパックタイプの撮影機材の貸し出しがスタート。グーグルの社員による撮影だけでなく、観光局や非営利団体、大学、研究機関などの撮影協力も加わったことで以前にも増して魅力的なスポットが数多く追加されている。

 と、前置きが長くなったが、2013年4月以降に新たに追加された国内のスポットをストリートビューならではのポイントなども添えて紹介したい。

万古の自然が生きる 屋久島(2013年4月23日追加)


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 鹿児島県の大隅半島南南西約60kmの海上に位置する人口約1万人ほどの島。屋久島と言えば推定樹齢3000年以上と言われる縄文杉だが、現在は保全のために近くまで立ち寄ることはできない。しかしよく目を凝らせば奥にその姿を確認できる。うっすらと見える大木、あれが縄文杉だ。屋久島は月に35日雨が降ると言われるほど雨が多いが、ストリートビューならば天候は一切関係なく縄文杉を何時間でも見ることができる。

砂の王国 鳥取砂丘(2013年6月13日追加)


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 鳥取県東部に位置する鳥取砂丘。東西16km・南北2km・最高起伏47mと日本最大の砂丘である。ストリートビューでは、雄大な砂丘と隣接する美しい海を見ることができる。画面の向こうは暑そうだが、ストリートビューなら涼しい部屋で砂丘を堪能できる。また同日、鳥取県、石川県、富山県、島根県でエリアが拡大し102ヶ所が新たに追加されている。

半人工島のミステリアスな無人島 軍艦島(2013年6月28日追加)


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 長崎県長崎市にある島、正式名称は端島(はしま)と言う。過去、炭坑の島として栄えたが、閉山を期に島民が全員移住してしまい現在では無人島となっている。軍艦島には通常は定められた見学ルートしか行くことができないが、ストリートビューでは長崎市の協力を得て、立入禁止エリア内も撮影されている。直接行っても歩けない場所をストリートビューならするりと歩ける。

線路の上から瀬戸内海を一望 ことでん志度線(2013年7月19日追加)


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 瀬戸内海を一望できる香川県高松市のことでん志度線の景色が琴平電気鉄道の協力のもとで撮影されている。なんとこちらのストリートビューでは線路の上を歩き進めることができる。実際に線路の上を歩こうものならば大問題になるだろうが、ストリートビューでは何度でも体験できる。また、散策してみると、ことでんのマスコットのことちゃんが度々映り込んでおり、ことちゃんの姿を探すのも一興だ(実は上部のストリートビューにもことちゃんがいる)。同日、瀬戸内海の島の粟島、犬島、伊吹島、男木島、高見島、豊島でストリートビューの追加、小豆島が新たに公開されている。

日本一高いストリートビュー 富士山(2013年7月23日追加)


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 静岡県と山梨県に跨る標高日本一の山。6月22日に世界遺産にも登録された。富士山頂を一周するお鉢巡りをストリートビューでも体験可能だ。しかしお鉢巡りは通常約1時間30分~2時間程度かかり、ストリートビューにおいても一周しようとするとかなりの時間を要する。まさに登山気分を味わうことができる。

東洋のガラパゴス 小笠原諸島(2013年7月30日追加)


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 小笠原諸島は東京都心部から1000km離れた太平洋上に浮かぶ30ほどの島々で構成されている。2011年に世界遺産に登録された。ストリートビューは中山峠からの風景。360度回転させると、透き通るような海、青々とした山が展開される。小笠原諸島は東京都と言えどフェリーで1日以上かかる日本で一番遠い島だ。そんな簡単には行くことのできない小笠原諸島も、ストリートビューならパソコンを起動して数分で到着できる。

2013年4月以降に追加された国内のGoogleストリートビュー
4月23日 屋久島
6月13日 鳥取砂丘など全国102ヶ所
6月28日 軍艦島
7月19日 ことでん志度線と瀬戸内海の島々
7月23日 富士山
7月30日 小笠原諸島

 見ているだけで楽しくなってくるような風景の数々はいかがだっただろうか。Googleストリートビューではこのほかにも素敵なスポットが数多く公開されている。気になる場所があればぜひ調べてみてほしい。また、今回は日本のストリートビューに限定したが、もちろん世界中のスポットも公開されており、簡単に海外旅行気分を味わうことができる。

 Googleストリートビューによって筆者の頭の中は完全にお休みモード。やはり見ているだけでは物足りない! 海に行きたい、山に行きたい、世界遺産にも行きたいと、気持ちは高まる一方だ。しかし、楽しくなるのは頭の中だけで肝心のお休みはやってこない。筆者を待ち受けているのは次の原稿の作成なのであった。

パソコンの前で残酷にも夏が過ぎ去っていく

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