
本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。
UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。
アプリ「Google Maps」がアップデート
7月16日、iOSアプリ「Google Maps」がバージョン2.0に更新された。約1週間前に先行リリースされたAndroid版に遜色ない機能を備える、充実のメジャーアップデートといえる。
インドアマップに対応したことは、大きな変更点といえる。東京駅や品川駅など主要ターミナル駅のほか、羽田や成田などの空港、三越やタカシマヤなどの百貨店を表示すれば、各フロアのレイアウトを表示できる。建物内で迷うたびにエスカレーター付近の地図を探すという行動と、これでおサラバできるかもしれない。
地域情報サービスが拡充され、地図表示位置付近の施設を検索できる機能も追加された。検索欄をタップすると現れる「周辺のスポット」から先へ進むと、「食べる」や「飲む」など5つのカテゴリーが表示され、それぞれにお勧めの店舗がリストアップされる。施設によってはクチコミ情報が登録されているので、飲食店を選ぶときの参考になるはず。クーポン共同購入サービス「Google Offers」がスタートしている米国では、店舗の情報カードにクーポンが表示されるそうだから、活用のしがいもありそうだ。
最大のトピックは、「iPadネイティブ対応」
最大のトピックは、なんといっても「iPadネイティブ対応」だ。2012年12月に公開されたiOS版アプリはユニバーサル版にあらず、iPadで起動すると2倍表示しなければならなかったため、利用者はiPhoneユーザーばかりだったのではなかろうか。iPadの画面のほうが一度に目に入る情報量が多く、ナビゲーションに適しているため、iPad対応版Google Mapsの登場を待ち望む声が多かったことは理解できる。
しかし、現在流通しているiPadの多くはWi-Fi版だ。筆者が普段利用しているiPad miniもWi-Fi版で、屋外で単体で利用するのは難がある。
そこで思いついたのが、iPhone 5のテザリング機能を利用すること。iPadのほうが描画に用いるデータ量は多いと考えられるため、移動中の通信速度が気になるところだが、うまくいけば「iPadでGoogle Mapsのナビゲーション」という心強い味方ができるはずなのだ。
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Google Maps ![]() |
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価格 | 無料 | 作者 | |
バージョン | 2.0 | ファイル容量 | 11.1 MB |
対応デバイス | iPhone 3GS以降、iPod touch(第3世代以降)、iPadシリーズ | 対応OS | iOS 6.0以降 |
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Google Offers ![]() |
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価格 | 無料 | 作者 | |
バージョン | 1.4.2 | ファイル容量 | 6.1 MB |
対応デバイス | 全機種 | 対応OS | iOS 5.1以降 |

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