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Apple Geeks 第115回

iPhone/iPad/Macでファイル共有なら「SkyDrive」(2)

2013年05月31日 11時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobu

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iPadなら文書の編集が可能

 SkyDriveにアップロードしたOffice文書(Excelなど)を開くと、iOS用SkyDriveアプリ内でプレビューできる。変更を加えることはできないが、追加のアプリを用意する必要がないため、とりあえず内容を確認したいときに有用だ。複雑なレイアウトの文書は表示が崩れがちになるが、これはiOSに備え付けのOffice書類表示機能を使用するためで、得られる表示はメールに添付したOffice文書を表示するときとほぼ同じだ。

 変更が必要になった場合は、別途用意したアプリで開くことができる。たとえば、Excel文書なら「Numbers」、Word文書なら「Pages」、PowerPoint文書ならば「Keynote」だ。これは、iOSの共有機能を利用するもので、指定したアプリに文書ファイルを引き渡す処理を行なう。

対象の文書を開いたあと画面右下の共有ボタンをタップし、「別のアプリで開く」を選択すると、「Numbers」などの外部アプリで編集できる

 こうすることで、Office for MacからiOS版iWorks(NumbersPagesKeynote)への文書の受け渡しがスムーズに行なえるようになる。OS X版iWorksを所有していれば、文書のやり取りはiCloud経由で簡単に行なえるが、現状iCloudに対応しないOffice for Mac 2011の場合、iOS版iWorksに文書を引き渡すのは手間がかかる。SkyDriveを経由すれば、OS X版iWorksを購入せずに済むぶん安上がりだ。

 iPadのブラウザーでSkyDriveのWebサイトにログインすれば、「Office Web Apps」の機能で文書を編集することも可能だ。動作速度は軽快とまでいかないが、Excel文書のセルの内容を変更できるし、Word文書も文書入力・修正作業程度であれば十分役立つ。iPhoneでは編集不可(表示のみ)なことは惜しまれるものの、小さな画面での作業スペースを考慮した現実的な判断と理解したい。

OS XまたはiPadの場合、SkyDriveのサイトにウェブブラウザーでアクセスすれば「Office Web Apps」により編集作業を行なえる

Numbers App
価格850円 作者Apple
バージョン1.7.2 ファイル容量244.1 MB
対応デバイスiPhone 3GS以降、iPod touch(第3世代以降)、iPadシリーズ 対応OSiOS 5.1以降
Pages App
価格850円 作者Apple
バージョン1.7.2 ファイル容量245.1 MB
対応デバイスiPhone 3GS以降、iPod touch(第3世代以降)、iPadシリーズ 対応OSiOS 5.1以降
Keynote App
価格850円 作者Apple
バージョン1.7.2 ファイル容量304.0 MB
対応デバイスiPhone 3GS以降、iPod touch(第3世代以降)、iPadシリーズ 対応OSiOS 5.1以降

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