iPadなら文書の編集が可能
SkyDriveにアップロードしたOffice文書(Excelなど)を開くと、iOS用SkyDriveアプリ内でプレビューできる。変更を加えることはできないが、追加のアプリを用意する必要がないため、とりあえず内容を確認したいときに有用だ。複雑なレイアウトの文書は表示が崩れがちになるが、これはiOSに備え付けのOffice書類表示機能を使用するためで、得られる表示はメールに添付したOffice文書を表示するときとほぼ同じだ。
変更が必要になった場合は、別途用意したアプリで開くことができる。たとえば、Excel文書なら「Numbers」、Word文書なら「Pages」、PowerPoint文書ならば「Keynote」だ。これは、iOSの共有機能を利用するもので、指定したアプリに文書ファイルを引き渡す処理を行なう。
こうすることで、Office for MacからiOS版iWorks(Numbers/Pages/Keynote)への文書の受け渡しがスムーズに行なえるようになる。OS X版iWorksを所有していれば、文書のやり取りはiCloud経由で簡単に行なえるが、現状iCloudに対応しないOffice for Mac 2011の場合、iOS版iWorksに文書を引き渡すのは手間がかかる。SkyDriveを経由すれば、OS X版iWorksを購入せずに済むぶん安上がりだ。
iPadのブラウザーでSkyDriveのWebサイトにログインすれば、「Office Web Apps」の機能で文書を編集することも可能だ。動作速度は軽快とまでいかないが、Excel文書のセルの内容を変更できるし、Word文書も文書入力・修正作業程度であれば十分役立つ。iPhoneでは編集不可(表示のみ)なことは惜しまれるものの、小さな画面での作業スペースを考慮した現実的な判断と理解したい。
Numbers | |||
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価格 | 850円 | 作者 | Apple |
バージョン | 1.7.2 | ファイル容量 | 244.1 MB |
対応デバイス | iPhone 3GS以降、iPod touch(第3世代以降)、iPadシリーズ | 対応OS | iOS 5.1以降 |
Pages | |||
---|---|---|---|
価格 | 850円 | 作者 | Apple |
バージョン | 1.7.2 | ファイル容量 | 245.1 MB |
対応デバイス | iPhone 3GS以降、iPod touch(第3世代以降)、iPadシリーズ | 対応OS | iOS 5.1以降 |
Keynote | |||
---|---|---|---|
価格 | 850円 | 作者 | Apple |
バージョン | 1.7.2 | ファイル容量 | 304.0 MB |
対応デバイス | iPhone 3GS以降、iPod touch(第3世代以降)、iPadシリーズ | 対応OS | iOS 5.1以降 |
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