nasne／iPad＋「RECOPLA」で、コスパ抜群のビデオ環境が！

2013年05月24日 10時30分更新

文● 海上忍（@u_shinobu）

「もくじでジャンプ」を使えば頭出しも自由自在

　「もくじでジャンプ」は、SONYのBDレコーダー2012年秋モデルから採用された、テレビ番組の放送内容に関する膨大な情報をオンライン配信する機能。今回のRECOPLAのアップデートにより、iPadでその情報を参照し、頭出しなどに利用できるようになったのだ。

　仕組みを簡単に説明しておこう。まず、番組の放送後に契約企業（エムデータ社）が番組内容や出演者、CMなどの情報を急ぎ確認し、インターネット経由で配信する。それがBDレコーダー側にダウンロードされ、いわゆる“メタデータ”として蓄積されるという流れだ。データは逐次自動ダウンロードされるので、番組を再生するたびにサーバーにアクセスし待たされるということはない。

　ただし、すべての放送波が対象ではなく、カバーエリアは関東と東海（静岡県除く）、関西（一部番組除く）とされ、その他の地域ではキー局放送番組のみとなる。BS／CS放送や地方独立局は対象外だ。また、データ入力は手作業で行なわれるため、録画開始から1時間以内はデータを参照できない。

　メタデータには、番組内のコーナー名と開始時刻が細かく記録されているため、頭出し用のインデックスとして機能する。たとえば、グルメ番組で目的の飲食店を探したり、その飲食店の住所やURLを探せる。CMもきちんと区別されているので、CMスキップ機能代わりに使うことも可能だ。CMのスポンサー名や出演者も記録されているので、CMのみ集中的に見ることもできる。

バラエティ番組のメタデータを表示したところ。番組のジャンルにもよるが、見出しをみればおよその内容が分かるようになっている

詳細情報を確認したあと、頭出し再生できる。音楽番組では、アーティスト名や曲名も確認可能だ

　今回のRECOPLAのアップデートにおける見どころは、nasneのサポートだ。BDレコーダー上の番組メタデータを参照できるようになっただけでなく、番組メタデータを蓄積する機能を持たないnasneでも「もくじでジャンプ」の機能を利用できるという。

ソニー・コンピュータエンタテインメントのネットワークレコーダー＆メディアストレージ「nasne」は、ソニーストア価格1万6980円。地上／BS／110度CSデジタルチューナーを内蔵

　どういうことかSONYの担当者に尋ねたところ、RECOPLAをnasneで利用する場合、必要に応じてインターネット経由で番組メタデータをダウンロードするとのこと。最新バージョンのRECOPLAとnasneがあれば「目次でジャンプ」を使える、つまり、頭出し再生やCMスキップ的な操作が可能になるというのだ（再生は「Twonky Beam」に遷移後）。

　早速RECOPLAをアップデート、適当な録画済番組を選択すると……番組情報欄の下にある「もくじでジャンプ」のボタンが、1〜2秒後に白く光った。これをタップすると、確かに「もくじでジャンプ」のダイアログが！　コーナーごとの概要や出演者名、CMのスポンサー名といった番組の詳細な情報を確認できる。情報番組では、店舗の住所や電話番号、「マップ」に連動した地図データまで表示されている。

情報番組で店舗や製品の紹介がある場合は、その行に緑色の丸が表示される

番組で紹介された店舗の住所や電話番号を確認できるほか、そのまま『マップ』で調べることもできる

　レコーダーとしてのnasneの機能は、専用機であるBDレコーダーと比べれば機能面では見劣りするが、ネックだった操作性は今回の「もくじでジャンプ」のサポートでかなり改善された。なんといっても直販価格1万6980円と、BDレコーダーより格段に安い。いざ購入してはみたものの……というiPadユーザーには、有効活用という意味でも悪くない投資になるのではなかろうか。

Twonky Beam: 動画/音楽/写真の再生/転送アプリ

価格	無料（アプリ内課金）	作者	PacketVideo
バージョン	3.4.2	ファイル容量	17.3 MB
対応デバイス	全機種	対応OS	iOS 5.0以降

DiXiM Digital TV

価格	1000円	作者	DigiOn
バージョン	1.0.2	ファイル容量	4.7 MB
対応デバイス	iPhone 3GS以降、iPod touch（第3世代以降）、iPadシリーズ	対応OS	iOS 5.1以降