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ASCII.jpと読者で作る!ビジネスメールのデファクト・ルール!2013年度版 第2回

メールが届かなかった原因は「添付ファイルの容量」が原因!?

いまどきメールに添付OKな「ファイルの容量」は何MBまで?

2013年05月27日 09時00分更新

文● 岡安 学

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10MBオーバーはクラウド共有にしたいが……

 では、メールで送れない場合はどうしたらよいだろうか?

 対策として考えられるいくつかのなかで最右翼となるのが、ストレージサービスのファイル転送サービス。ある一定期間データを預かり、特定の人のみダウンロードできるサービスだ。代表的なものには「宅ふぁいる便」や「データ便」、「Firestorage」、「Giga File便」などがある。

 少なめの容量や短めの預かり期間であれば、会員登録の必要もなく、手軽さはナンバーワン。ただ、セキュリティーやコンプライアンスの観点から会社によっては使用を禁止しているところもある。

 次に考えられるのが、クラウドサービスのファイル共有。「DropBox」や「SkyDrive」、「Google Drive」などが代表格といえる。

 サービスによってはファイルをやり取りする相手もサービスを受けている必要があるが、ストレージサービスと違い、預かり期限がないのが魅力だ。

 最後に会社のサーバーにアップする。いわゆるFTPサーバーを用意する。容量やセキュリティーに関してはもっとも信頼がおけるだろう。ただ、アクセスするにはIDとパスワードが必要となるので、社外の人間においそれと教えることが難しいのが問題。

 どれも確定! となるサービスがないので、ケース・バイ・ケースとしかいいようがないかもしれない。しかし、手段が多ければ対応力も高くなるので、いろいろ知っておいて損はないだろう。すべてを否定してしまうと、それこそCD-Rを手渡しか、郵送するしかなくなってしまうわけだ。もしくは、第1回目の暫定ルールを全否定して、Zipで圧縮して添付するというのもひとつの手かもしれない。

ストレージサービス(ファイル転送)
サービス名 会員の種類 料金 登録 転送容量 最長保存期間
宅ふぁいる便 会員登録なし 無料 不要 50MB 3日間
プレミアム会員 無料 必要 300MB 3日間
ビジネスプラス会員 525円/月 必要 3GB 7日間
データ便 ライトプラン 無料 不要 100MB 3日間
フリープラン 無料 必要 300MB 3日間
ビジネスプラン 315円/月 必要 1GB 7日間
Firestorage 未登録会員 無料 不要 250MB 7日間
無料会員 無料 必要 250MB 7日間
ライト会員 990円/30日 必要 2GB 7日間
プラス会員 1490円/30日 必要 2GB 7日間
正会員 1990円/30日 必要 2GB 7日間
Giga File便 会員登録なし 無料 不要 2GB 7日間

クラウドサービス(ファイル共有)
サービス名 会員の種類 料金 登録 保存容量 最長保存期間
DropBox 無料 無料 必要 2GB+最大18GB 無制限
Pro $9.99/19.99/49.99/月 必要 100/200/500GB 無制限
チーム向け $795~/年(5人~) 必要 1000GB~ 無制限
SkyDrive 無料 無料 必要 7GB 無制限
+20 800円/年 必要 27GB 無制限
+50 2000円/年 必要 57GB 無制限
+100 4000円/年 必要 107GB 無制限
Google Drive 無料 無料 必要 15GB(Gmail、Google Drive、Google+写真の合計。現在順次対応中 無制限
25GB $2.49/月 必要 25GB 無制限
100GB $4.99/月 必要 100GB 無制限

※広告の非表示、海外版の利用、ストレージ保存、専用サーバー、SSLサポートなど、上記サービスに付随するさまざまなサービスを各社取り入れている。

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