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創立50周年を迎えたKORG新製品の内覧会レポート

KORGが作っているのはメディアなのかもしれない

2013年04月23日 12時00分更新

文● 四本淑三

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圧倒的な軽さのワークステーション「KROSS」

 そしてバンド系のシンセを支える新シリーズが「KROSS」。なんだか「KRONOS」とか「KROME」とか、KORGの標準鍵盤付きワークステーションは全部頭に「KRO」が付くようになりました。まとめて「クロ」シリーズとでもお呼びすればよろしいのでしょうか。

 で、今回の新製品「KROSS」の目玉は、軽いことです。前回のライブ用即戦力モデリングシンセ「KingKORG」も7kg台という結構な軽さでしたが、今度のKROSS 61鍵モデルは、な、なんと4.3kg。もはや紙同然!(注: 明らかな誇張表現です)

 いや、マジな話、標準鍵盤のキーボードという先入観で気合を入れて持ち上げると、スコッと拍子抜けしたと思ったらその反動で後ろに転げそうになるくらい軽い(注: 文章はイメージです)。

画像ではまったく伝わりませんが恐ろしく軽い61鍵モデル

61鍵モデルはハンドル付き

 88鍵モデルもナチュラル・ウェイテッド・ハンマー付きながら12.4kg。同じナチュラル・ウェイテッド・ハンマー88鍵のKROMEは14.7kgで、2.3kgの軽量化を果たしております。

 でも、61鍵モデルの軽さは圧倒的で、背面に付いているハンドルが「お前これ持て」と言っています。これより重いベースやギターなんてのはザラにありますから、もう楽器の重さを理由にバンドを辞める理由がなくなりました。KORGさんはオヤジの言い訳を潰していくつもりでしょうか。

こちらが88鍵モデル。しっかりウェイテッド・ハンマーでしっかりピアノタッチ

 実際にはヤングに使って欲しいんでしょう。なにしろカッコいい。本体はプラスチックなわけですが、この素材感を生かした赤と黒のスタンダールカラーが実にポップです。30年前にあったらプラスチックスとかP-MODELあたりが使ってそうな感じ。そんな古い例えがヤングに通じなさそうで申し訳ない限りです。

 さて、ワークステーションなので、音源はマルチティンバーで、MIDIシーケンサーも内蔵しているわけです。が、Electribeのようなグルーブボックス風に使えるステップシーケンサーも載ってます。そして他の楽器の演奏や歌を重ね録りできるオーディオレコーダーも内蔵。そのために付いているマイク入力を無駄にしないボコーダーも入っている。もうなんでもアリです。

 おまけにこれが単3乾電池6本で動作するんですな。驚いたことに88鍵盤モデルも!

 発売予定は5月25日。61鍵モデルについては各楽器店、6万3000円、88鍵モデルも10万5000円で予約を取り始めています。安い! 一体中身はどうなっているのか。あなたの会社はどういうつもりで楽器作ってますか。

 そんなお話を伺いに近日中にKORGへ詣でる予定になっていますのでお楽しみに。

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