西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第113回
Windows 8 Proを搭載、ストレージを128GB SSDに強化
HPの合体タブレット「ENVY x2」は、大容量プロモデルで真価を発揮!
2013年04月19日 11時00分更新
キーボードドックとの併用が基本、操作感は上々
バッテリー持続時間の点を見ても、ENVY x2の特徴はキーボードドックとの連携にあるといって過言ではない。キーボードドックには相当量のバッテリーと各種インターフェースが内蔵されていて、タブレット部と同じくらいの重量がある。タブレット部は710gと、昨今のタブレットに比べると「ちょい重い」程度。ただ、11型サイズであり、タブレットとしては少し大きめであることを考えると、まあそんなところか、と思う。
他方で、キーボードドックを組み合わせた場合、重量は1.41kgとかなり重くなる。素材がアルミであり、非常に剛性感の高い作りであることも合わせ、触ってみると実際の重量よりも重く感じるのは、ちょっと残念なところ。ただ数値的には、モバイルノートして極端に重いわけではない。
タブレットとして考えると11型は大きめだが、ノートPCと考えればそうでもない。モバイルでも13型がスタンダードとなった現在、ちょっと珍しいサイズ感ともいえる。キーピッチは約19mmで、おおむね満足できるサイズ。カーソルキーなど、一部サイズが小さいキーはあるが、この辺は11型であるがゆえの限界だろう。
キーボードドックは非常に堅牢な作りなので、キーのたわみなどもまったく感じない。タッチパッドはボタンの境目のない、一枚板のもの。慣れるまでボタンが有効になる位置が分かりづらく、ちょっとクリックしにくいとも思ったが、それ以外の操作感は良好だ。表面に同心円状のヘアライン加工がなされていて、これが操作時にプラスと感じた。
アルミで剛性感の高いボディは、高級感と丈夫さの演出に一役買っている。本体を開いて置くと、タブレット部の角がキーボードドックの「足」のようになり、キーボードに適切な傾きをつけてくれる。タイプ感向上には一役買っている。他方で、タブレット部の傾きは完全に一定であり、調整は難しい。ディスプレイが光沢仕上げであり、天井照明などの照り返しが強い場所では、少し苦労するかも知れない。また、スタンドになる突起部は若干とがっているので、膝の上で使う時に不快と感じた。
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