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油圧式変形機構が魅力!「VAIO Duo 11」ロードテスト 第10回

新しいOfficeをフル活用するために必要な条件とは?

VAIO Duo 11こそ「新Office」のベストチョイス!

2013年03月26日 11時00分更新

文● 高橋量

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新しいOfficeはVAIO Duo 11で使うべき4つの理由

 では、新しいOfficeをVAIO Duo 11で使うメリットについて考えてみよう。まず始めに挙げられるのは、VAIO Duo 11がタッチ機能に対応している点だ。Officeでの文書作成にタッチ操作は必要ないという人もいるだろう。しかし、マウスに持ち替えることなく指でボタンをクリックしたりオブジェクトを移動するのはかなり楽だ。状況によっては細かく操作できるマウスのほうが有利な場合もあるが、日常的な操作であればタッチでインターフェイスを操作したほうが簡単に感じる。

 その理由は、Officeのインターフェイスがタッチ操作に最適化されているからだ。前述のタッチモードを使えば、リボン上のボタンやメニューも操作しやすい。指とマウスとでは、開いたメニューの大きさが違う点も便利。文字や画像を移動する場合は、一度タップして選択してからスライドすればOK。内容を編集する場合はダブルタップを行なう。

マウスやペンで操作した場合のメニュー

指でタップした場合のメニュー。項目のサイズや間隔が変わり、タッチ操作しやすくなっている

オブジェクトを1回タップして選択したあと、スライドで移動可能。ダブルタップすると編集状態となり、修正や選択などを行なえる

 フルキーボードを搭載している点も大きなアドバンテージだ。タブレット専用機ではソフトウェアキーボードを利用することになるが、正直なところOfficeでの文書編集には向かない。ソフトウェアキーボードが画面の大部分を専有するため、文書のごく一部しか表示されないからだ。Officeを使うには、キーボードを利用できるデバイスが断然有利である。

ソフトウェアキーボード利用時の文書編集画面。画面の大半がソフトウェアキーボードで隠れてしまう

ポートレートモードにすることで編集領域は広がるが、ソフトウェアキーボードが使いにくくなってしまう

 PCに詳しい人なら、これらのメリットは他社製のハイブリッドPCでも実現できることに気づくだろう。しかし、さらに重要なポイントが2つある。その1つが、フルHD表示が可能な高解像度の液晶ディスプレーだ。

 文書を効率的に編集するには、広いデスクトップが必要不可欠だ。文書全体を大きく表示できるのはもちろん、Webブラウザでの情報収集やほかのソフトとの連携がストレスなく行なえる。小さな画面では情報量が少ないため、ダイナミックな操作や編集は不可能に近い。ハイブリッドPCでフルHDの液晶ディスプレーを搭載しているモデルはそう多くない。ほとんどが1366×768ドット止まりだ。中には1600×900ドット対応のモデルもあるが、フルHDのほうがじっくり作業するのに適する。

フルHDによる編集画面。文書の内容も大きく表示され、リボンの各コントロールも余裕のある配置だ

1366×768ドットの編集画面。画面が小さいために、情報量や操作系にさまざまな制約が生じているのがわかる

 そしてもう1つのポイントが、デジタイザースタイラスを使ったペン入力に対応している点だ。Officeのインク機能を利用することで、文書にマーカーを引いたり、手描きのコメントを書き加えたりできる。この機能自体は旧バージョンのOfficeでも用意されていたが、Windows8の普及によってより一般的な機能となるだろう。

VAIO Duo 11に標準で付属するデジタイザースタイラス

インク機能を使ってマーカーでラインを引いたり、手書きでコメントを描いたりできる。PowerPointではパワーアップした「発表者ツール」でスライドショー時の書き込みも可能だ

 またタブレットモード時に手書きで文字を入力できる点も魅力だ。ソフトウェアキーボードよりも入力画面が小さいので、文書編集のジャマにならない。ペン入力だとキーボードよりも入力速度が遅くなる状況もあると思われるが、ケースバイケースで使い分けるとよいだろう。

タブレットモード時はデジタイザースタイラスと手書きの日本語入力システム「mazec-T」を使うのが便利

 簡単にまとめると、新しいOfficeをフル活用するために必要な条件は以下の4つだ。

  1. タッチ機能搭載
  2. キーボードを標準装備
  3. フルHDの液晶ディスプレー
  4. ペン入力に対応

 さらに理想を挙げるなら、高いCPUパワーと潤沢なメモリ&ストレージ容量があるほうが、ストレスなく作業できる。

 以上のポイントをふまえると、現時点ですべてクリアーしているのはVAIO Duo 11しかない。つまり、VAIO Duo 11こそが新しいOfficeを活用するのに適したPCだ。Office用PCの購入を考えているなら、VAIO Duo 11がベストチョイスだ!


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