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新製品「BIG-IP Advanced Firewall Manager」も投入

F5、40GbEを16ポート実装した「VIPRION 4800」など

2013年02月12日 07時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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ハードウェアプラットフォームの刷新で性能を底上げ

最上位となるシャーシ型ADC「VIPRION 4800」

 2月8日、F5ネットワークスジャパンは最上位機種「VIPRION 4800」を筆頭に、ADC(Application Delivery Controller)のハードウェアプラットフォームを刷新した。

 VIPRION 4800はサービスプロバイダーやエンタープライズでの利用を想定したシャーシ型ADC。8枚のブレードを装着可能で、40GbEインターフェイス16ポートを含む128ポートを搭載する。最大スループット640Gbpsで、L4の最大コネクション数1000万、L4のHTTPリクエスト数は1億1200万を誇る。価格はブレード1枚装着時で3145万円で、2013年の第1四半期に出荷の予定となっている。

 また、エントリ、ミッドレンジにも「BIG-IP 2000s」「BIG-IP 2200s」「BIG-IP 10200v」など新ラインナップを追加。10GbEを搭載したHTTP処理のほか、SSLの処理性能も大幅に高めた。さらに仮想アプライアンスであるBIG-IP VE(Virtual Edition)においても最大3Gbpsというスループットを実現するエディションを追加したほか、対応ハイパーバイザーの拡充やAmazon Web Servicesへの対応なども進めた。

世界最速を謳う「BIG-IP Advanced Firewall Manager」

 また、ネットワークファイアウォール「BIG-IP Advanced Firewall Manager」もあわせて発表した。VIPRION 4800上で動作させることにより、640Gbpsファイアウォールスループット、2億8800万の同時接続セッション処理、毎秒1000万コネクションという処理速度を実現し、「世界最速」を謳う。

 L3~L7までのデータを精査するフルプロキシとしての特性を活かし、アプリケーションごとにポリシー設定を行なえるほか、ロギングやレポート機能を備えている。また、要求の厳しいデータセンタークラスでのDDoS攻撃に対応。リクエスト処理の優先順位を設定することで、正しく認証されたリクエストのみ集中して処理するという。価格は170万円(税別)~となっている。

 その他、「BIG-IP Access Policy Manager」でのSAML2.0サポートや「BIG-IP Application Security Manager」でのGoogle Web Toolkitアプリケーションのサポートなども発表され、セキュリティ面での性能や機能が大幅に強化されている。

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