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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第13回

スマートフォン+ウェアラブルで自分のビッグデータを作る

2013年01月20日 12時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura

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ソーシャルではなく、個人からビッグデータ活用が始まる

 こうして自分の生活がデータ化され始めると、今まで何となく感じていた体調の理由をより理解することができるようになります。

 「今日はよく眠れた」と思っていても、実際には5時間ほどしか睡眠していなかった日があったり、「寝足りない」と感じても実は7時間以上寝ていた、という経験はないでしょうか。眠りの深さの周期や、その周期の中のどのタイミングで目覚めたかによって、こうした感覚に反映されることを知ることができます。あるいはちゃんと食事しているのに空腹感があるという場合、いつ何を食べたかを振り返ると、空腹感を感じるパターンを発見できます。

 自分でこうした関係性を発見することももちろんですが、UPでは毎日のデータと照らし合わせて、こんな習慣を取り入れると良いというおすすめまで出してくれます。たとえば、「朝起きて朝食前に10分歩くと、体が目覚め、1日の代謝が上がりますよ」といった具合です。こうしたアドバイスの集合は一般的なものですが、アプリで計測結果を見ながらおすすめしてもらうと、「よし取り入れてみよう」という行動にすぐに結びつきます。

 トレーニングや生活習慣を完全にカスタマイズしてくれる専属トレーナーとまでは行きませんが、こうしたアドバイスを取り入れながら、日々向上していく数字、そして何より健康的だと感じられるようになったことは年明けからの15日間の筆者の経験でした。

通常モードではボタン操作で運動の時間を計測できる。グラフは運動強度。信号で立ち止まったり、休憩していてもデータが残る

 スマートフォンをついついFacebookやTwitter、LINEといったソーシャルやコミュニケーションにばかり利用していましたが、Jawbone UPとともに自分の生活をデータ化してそれと対話していく経験は、スマートフォンを「自分のことを知るために使う」という可能性の大きさに気付かせてくれました。

 UPのアプリにもチームを組んで一緒に目標を目指す、といった機能は搭載していますが、これを無理に使わなくても、十分続ける動機を与えるほどのフィードバックが得られるのです。スマートフォンを、1人で自分のために使う。そういった動機付けができる機能は、今後成長するアプリの1つの条件になるのではないでしょうか。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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