解像度が高いと文字も写真も読みやすい!
さて、雑誌が2400×4096に対応している場合はどうだろうか。その確認には、文字と写真が混在している週刊誌系が適任だ。そこで今回は、『FLASH』(光文社)でチェックしてみた。
紙媒体としてのFLASHはグラビアの品質も高く、編集部でも楽しみにしているボーイが多々であり、かつ文字も豊富。そして、キャプションは誌面で見る分には可読性の高いサイズだが、Retinaディスプレイではどうなのかと気になったのも選択理由に含まれている。
まずグラビアから。2400×4096ドット、つまり誌面全体を表示した場合はとても綺麗だといえる。Retinaディスプレイの感想として「まるで写真が貼り付いているようだ」とよく言われるが、グラビアはまさにそれ。
拡大する場合、みんな見たいトコロは同じであり、そういった需要にも高精細画像は役に立っている。ただこの部分、元データ的な意味でどうしてもジャギーやノイズが見えてしまうこともあるため難しい部分だ。デジタルカメラの画素数がさらに増えないと紙媒体で見るようなグラビア感は生まれにくい部分でもある。
紙媒体と同様のデータだと、インクの微妙なにじみによる滑らかさがほとんどなくなるという課題もある。解像度的にいくと、等倍に近いデータになるからだが、色の鮮やかさでいくと、意外といい。たとえば拡大しないで見た状態の色の鮮やかさは、写真に近く見ていて楽しい。ピクセルの密度が低くては得られない体験だ。
下記に掲載している写真は、編集部に「水着のおねーちゃんじゃなきゃ説明できないーやーだー」と超絶駄々っ子した結果に掲載が実現したものだが、水着の色合いだけでなく、ほどよいグラデーションを持つ肌の質感も上々で解像感がある。
ちょうど、PC用のディスプレーで表示サイズを50%ほどにしたような密度と言えばわかるだろうか。それを10.1インチで見られるのが、高精細版データだ。
いずれにせよ、グラビアについてはこれからのジャンルだ。繰り返しになるが、拡大せずに見るのであれば、ご満悦度は高い。
次に文字。紙媒体のフォントサイズは可読性から一応、統一されているが、基本バラバラ。大見出し、中見出し、小見出し、リード、本文、ネーム、キャプションでそれぞれフォントサイズは異なる。
まず最も目にする本文からチェック。高解像度データの場合は文字のかすれもなく、印刷物と同様の見え方になるため、本文を読むために拡大が必要になる場面は少ない。というか、まずないだろう。
最も小さいキャプションについても、(視力によって左右されてしまうものの)距離70cmで見た場合、これも拡大不要で文字の識別ができた。解像度が低いと文字がつぶれたり、かすれたりで読みにくくなってしまうが、GALAPAGOS STOREの高精細コンテンツなら読むことに集中できる。
FLASHを見る限り、雑誌の電子版を購入する選択肢としてGALAPAGOS STOREの高精細版は、とても正しい選択だといえる。
