コンソールコマンドから作られたショートカットの見た目は、コマンドプロンプトの標準アイコンになってしまう。そこで他のアイコンと区別がつけやすいアイコンに変更しておくと、間違って実行させることを防げるだろう。
またこうしたショートカットをタスクバーに配置したければ、いったんデスクトップなどでショートカットを作成してから、完成後に右クリックメニューから「タスクバーにピン留め」を行なう。「スタートにピン留め」でスタート画面に置くことも可能だ。
shutdownコマンドの主なオプションを表で掲載しておく。基本的に、設定チャームの電源ボタンアイコンから可能なものは、すべてshutdownコマンドで実行可能である。タブレットなどでは、スタート画面にハイバネーションや電源オフのショートカットアイコンを配置しておくと、便利かもしれない。
shutdownコマンドの主なオプション | |
---|---|
オプション | 動作 |
/? | コマンドのヘルプ |
/s | シャットダウン |
/r | 再起動 |
/h | 休止状態(ハイバネーション) |
/p | 強制電源オフ |
/l | ログオフ |
/f | 強制実行 |
/t n | n秒後に実行 |
/o | 詳細ブートオプション (/rと併用する必要あり) |
また、コマンドをレジストリに登録することで、デスクトップを右クリックして表示されるコンテキストメニューに、再起動コマンドを追加することも可能だ。
- HKEY_CLASSES_ROOT¥Directory¥Background¥shell
「shell」キーの下に、新しく「shutdown」キーを作り、この既定値に「再起動」というラベル(メニューの表示項目になる)を付ける。次にshutdownキーの下に「command」というキーを作成し、その既定値に以下の文字列(実行するコマンド)を定義する。
- shutdown.exe /r /t 0
再起動すると、デスクトップの何もないところで右クリックメニューに「再起動」という項目が表示されるようになり、これを使って再起動が可能になる。

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