日本のカメラメーカーの反撃を期待
決して誤解してはならないのは、GALAXY Cameraは「ちょっと豪華なカメラ機能を搭載したスマートフォン」ではない。名前が示すとおり、サムスンが何世代か開発・販売してきたデジタルカメラの最新機種に、来るべきクラウド時代のネットワーク親和性を考慮してAndroid OSを搭載した、必然の「クラウド・ダイレクト」のデジタルカメラなのだ。
優秀な日本のカメラメーカーには、単に流行の先取りとしてAndroid OSを搭載するのではなく、その先進性やクラウドとの接続性を、より便利に具現化できる先進のカメラ機能を搭載した、デジタルカメラの早晩の登場を期待したい。
今から10年前。突如として音楽マーケットに出現したiPodを見て、当時大半の日本の先進オーディオメーカーは、「コンピューターメーカーが作ったおかしなオーディオ機器」としてシカトしてしまった。同じ間違いをもう一度犯してはならないのだ。専門性のある製品のコモディティー化の進展と低コスト化を振り返れば、「同業種だけが敵ではない」ことは十分理解されているはずだ。
最後に、GALAXY Cameraを手に入れて2日目の冬の朝、カメラ素人の筆者が左手に鞄をもって、ちょっとだけ気合の入った右手で持ったGALAXY Cameraで、赤坂で撮影した1倍の写真と21倍光学ズームの写真のペアを2組と、スマートモードの「マクロ設定」で撮影した腕時計「Tread 1」の接写の画像の5枚をご覧いただきたい。老婆心ながら、筆者は世界の先頭を走り抜けてきた、日本のデジタルカメラの将来が心配になってきた。
今回の衝動買い
アイテム:GALAXY Camera(ホワイトモデル)
価格:Expansysにて4万6765円(送料別)で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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