このページの本文へ

知らざれざるASUS製ビデオカードの作り込み具合を徹底調査! 第2回

ASUS製ビデオカードのクーリング性能に迫る【ミドルクラス編】

2012年12月05日 11時00分更新

文● 藤田 忠

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

超充実のミドルクラス9製品

 3万円半ば~1万円後半で購入できるアッパーミドル、ミドルクラスGPUのGeForce GTX 660 Ti、GeForce GTX 660、GeForce GTX 650 Tiを搭載するASUSビデオカード9モデルを紹介していこう。なお、各ビデオカードで「3DMark11」のスコアーと重量級ミリタリーFPSゲーム「バトルフィールド3」のフレームレート(fps)を計測しているので、コアクロックやブーストクロックの違いによる性能差が気になる人は注目だ。

テスト環境
CPU Intel「Core i5ー3570K」(3.4GHz)
マザーボード ASUSTeK「P8Z77-V DELUXE」(Intel Z77 Express)
メモリー DDR3-1600 8GB×2
HDD Seagate「ST2000DM001」(7200rpm、2TB)
電源ユニット オウルテック「SS-750KM」(750W、80PLUS GOLD)
OS Windows 8 Pro(64bit)
グラフィックドライバー GeForce 306.97 Driver

上位モデルに迫る性能を発揮するGTX 660 Ti
GTX660 TI-DC2T-2GD5

製品情報:http://www.asus.co.jp/Graphics_Cards/NVIDIA_Series/GTX660_TIDC2T2GD5/
実売価格:3万円前後

GeForce GTX 660 Tiを搭載する「GTX660 TI-DC2T-2GD5」。最上位シリーズになる“TOP”の“T”を冠するオーバークロックモデル

スペック表
GPU NVIDIA GeForce GTX 660 Ti
ストリーミングプロセッサー数 1344基
コアクロック 1059MHz
ブーストクロック 1137MHz
メモリー転送レート(相当) 6008MHz
ビデオメモリー GDDR5 2GB
メモリーバス幅 192bit
バスインターフェース PCI Express 3.0
補助電源 6ピン×2

3DMark11 (単位:score) better→

Battlefield 3 1920×1080ドット(単位:fps) better→

 メモリーバス幅は256bitから192bitにダウンするが、ストリーミングプロセッサー数は上位GPUの「GeForce GTX 670」と同じ、1344基を備える「GeForce GTX 660 Ti」。そんなGTX 660 Tiを限界までオーバークロックしたのが、「GTX660 TI-DC2T-2GD5」だ。電流ノイズを軽減する6フェーズのデジタル電源回路「DIGI+ VRM」やオリジナル素材を使用した高耐久高性能部品の「Super Alloy Power」など、ハイエンドクラスと同レベルの基板を採用している。
 3D性能は上位の「GTX670-DC2-2GD5」に迫るスコアーを叩き出しており、重量級のバトルフィールド3もフルHD&高描画設定でカクつくことなくプレー可能だ。

DirectCU IIのロゴや中央の赤いラインが特徴のDirectCU IIクーラーを採用。クーラーは基板から3.5cmほどはみ出している

補助電源は6ピン×2基が必要。電源コネクターの固定ピンは、従来と逆のボード裏面にあるため、コネクターの抜き差しもラクだ

出力インターフェースはDVI-I×1、DVI-D×1、HDMI×1、DisplayPort×1を装備。最大4画面の同時出力に対応する

GPU Tweakによるステータス表示

最大1058MHzのオーバークロックモデル
GTX660 TI-DC2O-2GD5

製品情報:http://www.asus.co.jp/Graphics_Cards/NVIDIA_Series/GTX660_TIDC2O2GD5/
実売価格:2万8000円前後

ASUSの「GTX660 Ti」レギュラーモデルとなる製品。ブーストクロックが1058MHzのオーバークロック仕様

スペック表
GPU NVIDIA GeForce GTX 660 Ti
ストリーミングプロセッサー数 1344基
コアクロック 967MHz
ブーストクロック 1058MHz
メモリー転送レート(相当) 6008MHz
ビデオメモリー GDDR5 2GB
メモリーバス幅 192bit
バスインターフェース PCI Express 3.0
補助電源 6ピン×2

3DMark11 (単位:score) better→

Battlefield 3 1920×1080ドット(単位:fps) better→

 「GTX660 TI-DC2T-2GD5」に次ぐオーバークロックモデル。コアはリファレンスクロックから、52MHzアップされた967MHzで、ブースト時は1058MHzで動作する。6フェーズのデジタル電源回路など、クロック以外のスペックはGTX660 TI-DC2T-2GD5と同じだ。
 今回試したロットでは実測ブーストクロックが、上位のGTX660 TI-DC2T-2GD5と39MHz差だったため、3D性能に大きな違いは出ていない。少しでもコストを抑えたい人は、こちらのモデルがオススメだ。

基板デザインや採用クーラーは、GTX660 TI-DC2T-2GD5とまったく同じで、ボード長も約272mmと同サイズになる

補助電源は6ピン×2基が必要になる

出力インターフェースはDVI-I×1、DVI-D×1、HDMI×1、DisplayPort×1を装備。最大4画面の同時出力に対応する

GPU Tweakによるステータス表示

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中