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知らざれざるASUS製ビデオカードの作り込み具合を徹底調査!第1回

ASUS製ビデオカードのクーリング性能に迫る【ハイエンド編】

2012年12月01日 11時00分更新

文● 藤田 忠

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 ASUSの呼称がアスースからエイスースになったのは記憶に新しい。ASUSと聞いて自作PCユーザーの誰もが思い浮かべるのは、その高い信頼性と安定性はもちろん、オーバークロックやゲーミングに特化した独自機能を満載する「R.O.G.」シリーズなどの自作erを大いに刺激するマザーボード群だろう。
 そんな、ASUSこだわりの自作PCパーツは、マザーボードだけではないのだ。今回は、マザーボードに負けず劣らずこだわりを持っているビデオカード19製品を全3回にわけて徹底紹介していこう。

ASUS製ビデオカードといえば、独自のクーラー「DirectCU」が最大のウリだ

 最近はGPU機能を内蔵するCPUが人気だが、最新ゲームを遊んだり、高解像度デジカメで撮影した写真のレタッチをしたり、Windows 8をサクサクとスムーズに動かすには、やっぱりビデオカードが欲しいところ。そんなビデオカード選びで気になるのは、“価格”、“性能”、“静音性”、“信頼性”といったポイントだろう。
 価格と性能は目的で変わるのであまり悩むことはないが、静音性や信頼性は店頭ポップやメーカーウェブサイトではなかなか見えづらい部分だ。今回は、そんな見えづらいところにもしっかりこだわり、ローエンドからハイエンドまでラインナップが充実しているASUS製ビデオカードに注目。安定した人気を誇っているNVIDIA® KeplerことGeForce 600シリーズを搭載している全19製品(2012年12月1日時点)を集めて、ASUS製ビデオカードのこだわり度を見ていこう。

NVIDIA® Kepler搭載ASUS製ビデオカードラインナップ
型番 搭載GPU 備考
GTX690-4GD5 GeForce GTX 690 リファレンスクロック
GTX680-DC2T-2GD5 GeForce GTX 680 スーパーオーバークロック
GTX680-DC2O-2GD5 GeForce GTX 680 オーバークロック
GTX670-DC2-4GD5 GeForce GTX 670 ビデオメモリー4GB搭載
GTX670-DC2T-2GD5 GeForce GTX 670 スーパーオーバークロック
GTX670-DC2-2GD5 GeForce GTX 670 リファレンスクロック
GTX660 TI-DC2T-2GD5 GeForce GTX 660 Ti スーパーオーバークロック
GTX660 TI-DC2O-2GD5 GeForce GTX 660 Ti オーバークロック
GTX660 TI-DC2-2GD5 GeForce GTX 660 Ti リファレンスクロック
GTX660-DC2T-2GD5 GeForce GTX 660 スーパーオーバークロック
GTX660-DC2O-2GD5 GeForce GTX 660 オーバークロック
GTX660-DC2-2GD5 GeForce GTX 660 リファレンスクロック
GTX650TI-DC2T-1GD5 GeForce GTX 650 Ti スーパーオーバークロック
GTX650TI-DC2O-1GD5 GeForce GTX 650 Ti オーバークロック
GTX650TI-1GD5 GeForce GTX 650 Ti リファレンスクロック
GTX650-DCT-1GD5 GeForce GTX 650 スーパーオーバークロック
GTX650-DC-1GD5 GeForce GTX 650 リファレンスクロック
GT640-2GD3 GeForce GT 640 ビデオメモリー2GB搭載
GT640-1GD3-L GeForce GT 640 ビデオメモリー1GB搭載

GPU毎に違うASUSの独自クーラー「DirectCU」

 NVIDIA® Keplerを搭載する全19製品(2012年12月1日時点)をハイエンド、アッパーミドルとミドルレンジ、そしてローエンドGPU搭載ビデオカードに分けて3回で徹底解剖していく前に、ASUS製ビデオカードの基本となる特徴をマスターしておこう。
 まず始めは、ASUS製ビデオカードのアッパーミドルからハイエンドクラスまでが採用している独自のGPU冷却システム「DirectCU」クーラーだ。「Direct」の名前のとおりヒートパイプがGPUコア部と直接接触し、熱伝導率を大幅に高める構造を採用しているのがポイントだ。正直、ココだけなら、他のメーカーにもあるじゃんと思うかも知れないが、ASUSのこだわりが現れているのは、このDirectCUクーラーをGPUの発熱量などに応じて、その都度、設計や検証を行なっている点だ。そのため、名称こそ同じDirectCUクーラーでも、搭載GPU毎にヒートパイプの本数やファン回転数などが、しっかりカスタマイズされている。

「DirectCU」クーラーは、ヒートパイプとGPUコア部が直接接触することで熱伝導率を高める仕組みを採用している

 今回紹介するNVIDIA製GPUを搭載する19製品には、3スロット占有の「DirectCU II」と、2スロット占有の「DirectCU II」、2スロット占有でシングルファンとなる「DirectCU」の3つのバリエーションがある。「GeForce GTX 690」を搭載している「GTX690-4GD5」などの一部モデルは、リファレンス準拠のクーラーになるが、ほとんどのモデルがGPU毎にカスタマイズされたGPUクーラーを搭載。当然、その高効率な熱伝導率や放熱性によりファンの回転数は低下し、高い静音性を発揮できるようになっている。

左から3スロットを占有する「GTX680-DC2T-2GD5」、2スロットでデュアルファンの「GTX660 TI-DC2-2GD5」、2スロットでシングルファンの「GTX650-DC-1GD5」

マザーボードで培った基板設計もキモ

 高い安定性やオーバークロック耐性に定評のあるASUS製マザーボードと同様に、ビデオカードの電源回路などにもこだわっており、電流のノイズを軽減するデジタル電源回路の「DIGI+ VRM」や、各種部品に独自調合した素材を用いることで高い耐久性や安定性を実現するASUS独自の4つの機能で構成される「Super Alloy Power」などを搭載している。

CPUに劣らない高発熱と高消費電力となるビデオカードだが、電源回路や素材にこだわることで、高い安定性と耐久性、オーバークロック耐性を実現している

 「DIGI+ VRM」は、同社マザーボードでも定番のデジタル電源回路で、負荷状況に応じて変化するGPUの要求電力を安定して供給。一般的なリファレンス準拠のビデオカードに比べて、電源ノイズを最大30%低減している(ASUSTeK調べ)。定格動作はもちろん、オーバークロック時も高い安定性を実現する。

「DIGI+ VRM」や「Super Alloy Power」搭載の有無は、パッケージ裏面のアイコンで確認できる

 次いで注目の「Super Alloy Power」は4つの機能で構成される。ひとつ目が、一般的なMOSFETチップより小型で30%高い電圧に対応する「Super Alloy MOS」。ふたつ目が、「Super Alloy Choke」と呼ばれる、中に空洞のないチョークコイルで冷却効果に優れ、高負荷時などに発生することのある高周波ノイズのコイル鳴きが発生しないのが特徴だ。3つ目は、最長2.5倍の長寿命を実現しているコンデンサーの「Super Alloy Capacitor」。そして最後は、以前は一部のハイエンドモデルのみに搭載されていたオーバークロック時の安定性を向上させるGPU専用コンデンサーの「SAP CAP」になる。

「Super Alloy Power」に含まれるコンデンサーやチョーク、MOSFET。Super Alloy Chokeには、ちょっとカコイイ“SAP”のロゴが入っている

 このような発熱の低下や安定性の向上に繋がる各種部品や設計のこだわりは、性能を重視するゲーム派はもちろん、安定や静音重視派にもうれしいところ。さらに「GeForce GTX 660」以上のGPUに備わっているTDPや発熱量の範囲内で自動オーバークロックするNVIDIA独自の「GPU BOOST」によるクロック上昇率にも好影響を与えるといえるだろう。

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