Software-Defined Datacenterを実現するスイート製品
ネットワールド、VMware vCloud Suiteの販売体制を拡充
2012年11月05日 11時00分更新
11月5日、ネットワールドはVMwareのマルチクラウドの統合運用環境を実現するスイート製品「VMware vCloud Suite」のリリースにあわせ、同製品の販売・導入支援体制を拡充することを発表した。
VMware vCloud Suiteは、VMwareが提唱するSoftware-Defined Datacenterを実現するために、従来から提供してきた「VMware vSphere Enterprise Plus」、「VMware vCloud Director」、「VMware vCloud Connector」、「VMware vCloud Networking & Security」、「VMware vCenter Operations Management Suite」、「VMware vFabric Application Director」、「VMware vCenter Site Recovery Manager」を機能強化して統合したスイート製品。8月に開催された「VMworld 2012」で発表したのち、10月にはマルチクラウド環境を統合管理・自動化する「vCloud Automation Center(旧Dynamic Ops社製品)」が追加されている。VMware vCloud Suiteにより、仮想化のメリットを、コンピューターのみならずストレージ、ネットワーク、セキュリティ サービスなど、データセンターすべての領域に拡張し、広範なサービス・システム群の統合・管理・運用を実現するという。
ネットワールドは1999年にVMwareと代理店契約を締結し、パートナーへの販促支援、販売支援、導入支援のサービスメニューを拡充し、エンドユーザーへの導入支援を行なってきたという。また、同社は国内データセンターやクラウド事業者パートナー向けにVMware社製品を利用量に基づく月額従量課金で提供することができる「VSPP (VMware Service Provider Program)」の認定Aggregator(アグリゲーター)となっている。VMware vCloud Suiteに含まれる製品群はすべてVSPPで提供可能な製品であり、ネットワールドのパートナーであるサービス事業者は、オンプレミスのプライベートクラウドや、他のパブリッククラウドとの連携機能を、サービス利用者に対してリーズナブルな価格で提供できるという。
今回、VMware vCloud Suiteの提供に伴い、ネットワールドでは「VMware vSphere」のハンズオントレーニングに従来の「Basicコース」に加えて新しく「Advancedコース」を開始。「vCloud Suite」に含まれる製品についてはすでにサービスを提供していた「vCloud Director」に加え、「vCloud Networking and Security」についてのサービスを拡充した。また、これまで個々の製品ごとに提供されていた「VMware vCenter Operations Management Suite」についての一括でのサービスや「VMware vCenter Site Recovery Manager」などのPoC(Proof Of Concept)構築支援サービスや設計支援サービスなどを追加した。