このページの本文へ

複数の物理サーバー上のPCIeフラッシュやSSDをキャッシュプール化

ネットワールド、VMware対応のストレージI/O高速化ソフト

2013年10月31日 14時04分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ネットワールドは10月31日、米国パーニックスデータのVMware環境向けサーバーサイド・フラッシュ・クラスタ・ソフトウェア「PernixData FVP」を販売開始すると発表した。VMwareクラスタを構成する物理サーバー上のフラッシュメモリーをプール化し、Write/Read(書き込み/読み出し)キャッシュとして利用可能にすることで外部ストレージI/Oを高速化する。

PernixData FVPの概念図。ハイパーバイザ内にインストールされ、仮想サーバーやアプリケーション側の変更は不要。またフラッシュに書き込まれたデータをフラッシュ間(物理サーバー間)でレプリケーションし耐障害性を高めることも可能

 PernixData FVPは、物理サーバー上のフラッシュメモリ(PCIeフラッシュまたはSSD)を、複数のサーバーで共有するキャッシュクラスタとして利用可能にするソフトウェア。これにより、新たなストレージ投資なしで、VDIやデータベース、「Microsoft Exchange」といったアプリケーションのレイテンシを「ミリ秒単位からマイクロ秒単位に」(発表より)高速化する。

 「VMware vSphere」のAPIを利用し、ハイパーバイザー内にカーネルモジュールとしてインストールされるため、VMwareそのものの機能(vMotion、HA、Horizon Viewなど)の性能向上もサポートする。また仮想マシン側の変更やリブートは不要で、「20分程度でインストール可能」としている。

 Writeキャッシュでは、アプリケーションが書き込むデータはまずフラッシュに書き込まれ、その後ストレージに書き込まれる。この際、ストレージにデータを書き込んでから書き込み完了を通知する「Write-through」モードと、フラッシュに書き込んだ段階で完了を通知する「Write-back」モードがある。ただしWrite-backモードでも、データを複数の物理サーバー上のフラッシュに同時に書き込む処理を行うことで、耐障害性を高めている。

 PernixData FVPの販売開始は11月6日からで、出荷開始は年内を予定。ライセンス価格は1ノードあたり90万円(税別、サポート別)。また最大4ノードまでなどの制限がついたSMB向けの格安パッケージ「FBP SMB バンドル」は120万円(税別)。

■関連サイト

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード