年末に向けて発売される秋のBDレコ特集の第2回は、いよいよ“10番勝負”の前半戦。パナソニックとソニーの主力モデルの機能をさまざまな角度から比較! どちらが優れているのかを確かめていく。
取り上げる製品は、パナソニックの「DMR-BZT830」(実売予想価格16万8000円前後)と、ソニーの「BDZ-AT2000」(実売価格13万円前後)。ともに3チューナー搭載のミドルクラスモデルだが、事実上その上は画質・音質にこだわったハイエンド級モデルなので、多くの人が購入を検討するモデルとしては上級と言ってもいい。
主なスペック | ||
---|---|---|
機種名 | DMR-BZT830 | BDZ-ET2000 |
メーカー名 | パナソニック | ソニー |
実売価格 | 16万8000円前後 | 13万円前後 |
HDD | 3TB | 2TB |
チューナー数 | 3 | |
USB HDD | ○(USB 3.0対応) | ○ |
長時間録画 | 最大15倍相当 | 最大11倍相当 |
番組持ち出し | ○ | |
HDビデオカメラ取り込み | ○ | |
無線LAN | 内蔵 | |
リモート予約 | ○ | |
DLNAサーバー | ○ | |
インターネット機能 | ○ |
評価は5段階の★で示した。星が多いほど優秀となる。
BDレコーダー10番勝負一本目!! もくじ機能対決
まずは、注目度の高いもくじ機能の対決からスタートしよう。前回でも軽く触れたが、ソニーは「もくじ機能」を新採用してきたが、パナソニックは一足早く「ミモーラ」で同様の機能を実現している。
レコーダーの多チューナー化に対しては、たくさん番組を録れても全部見るのが大変(だから不要)という意見があるが、ならば効率良く番組の見どころだけを楽しめればいい。
もくじ機能は、録画した番組の内容(メタデータ)をインターネット経由で取得し、出演者や内容などを紹介するもの。ユーザーはそのリストから気になるシーンを探してそこだけ見ればいい。しかも、そのリストの項目を選択すれば、該当するシーンに頭出しまでしてくれるのだ。
たとえば、サッカー中継でゴールシーンだけつまみ食いするとか、歌番組で目当てのアーティストの歌うところだけ見るとか、活用範囲はかなり広い。
もちろん、チューナー数に限らず、番組を効率良く楽しむための手段としては多くの人にとって有効なので、今後は各社とも追従してくるだろう。
対決その1 利用料は必要か?
判定結果
- パナソニック「DMR-BZT830」:★★★
- ソニー「BDZ-ET2000」 :★★★★★
まず利用料金。有料か無料かという差は大きい。パナソニックのミモーラが月額315円なのに対して、ソニーは無料で提供している。
実際に試してみると、パナソニックは番組内容を確認するもくじのリスト表示自体は無料で行なえた。有料となるのは、見たいシーンに移動する機能を利用する場合だ。しかし、会員登録自体は必要になるので、すでにミモーラの登録をしている人以外ではちょっと使うのが面倒と感じてしまうのが残念だ。
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