各機種の省エネ設定をチェック
今回のテストでは省エネ設定を有効にした場合と無効にした場合の2つの方法をテストしている。Xperia SXとHTC Jにはこれといった省エネ設定が見当たらないため、バックライト表示を他機種と合わせただけとしている。
各機種の省エネ時の設定は以下の通りだ。
●全機種共通の要素
バックライトのスリープまでの時間を30分にする
●GALAXY S III⇒「省電力モード」を有効にする
●Xperia SX⇒特になし
●ARROWS X⇒「NX!エコ」を有効にする
●Optimus Vu⇒パワーセーブとドコモ製ecoモードを有効にする
●HTC J⇒特になし
●AQUOS PHONE Xx⇒エコ技の「技あり」を有効にする
この中で注目したいのはやはり「エコ技」のAQUOS PHONE Xxで、「技あり」では省エネしつつ操作が快適なレベル。1秒でも動作時間を延ばしたいのであれば「お助け」設定に切り替えることが可能。また時間帯や残量によってエコ技のモードを自動変更する機能もある。
続いて充実しているのがARROWS Xの「NX!エコ」だ。こちらはエコモードの中身を自分でカスタマイズする「オリジナル」を含めて「お手軽」「通常」「しっかり」の4種類を用意している。今回のテストでは「通常」を使用したが、「通常」ではCPUの動作を抑え、「お手軽」だと単純に画面を暗くするという使い方でエコモードを使い分けできる。時間帯や残量でエコモードの自動起動も可能だ。
Optimus Vuには独自の「パワーセーブ」設定とともに、ドコモ製のecoモードがプリインストールされていた。ecoモード自体電池残量で自動的に省エネが可能なアプリだが、さらに端末独自の「パワーセーブ」機能がある。今回は両方を有効にしたままでテストしたが、これがベストな設定なのかは試していない。
GALAXY S IIIの「省電力モード」はシンプルな設定のみだが、CPUの制御が可能。従来のスマホでは、画面の明るさ調整や通信のオン/オフなどの設定が中心だったが、CPUの省電力にも夏モデルでは力を入れてきているようだ。
さて今回の実測テストは2つの方法を試した。
●YouTubeを連続何時間視聴し続けられるか
●Webブラウザーの操作を何時間続けられるか
どちらも標準状態と省エネ設定を有効にした状態で計測しているので、合計4回のテストとなる。
それでは次ページ以降で、実際の数値を見ていこう。