取り付けできない! 意外な落とし穴
ところがこの“リモコン”、ホームセンターでスイッチごと購入してきてサーボを追加装着させたのだが、考えてみれば屋内配線の施工になるので電気工事士でないと取り付けができない。
とはいえスイッチ周囲のプラスチックパネル部分は電気工事ではないので、既存の壁スイッチのパネルだけ交換してもいいわけで、自宅の壁に付けてみた。部屋では作業机を寄せている壁の反対側に照明のスイッチがあるのでちょっと便利だし、スイッチそのものは露出しているので手でON/OFFする際に邪魔にならない。
電源ON/OFFからはじめる家電とスマホの連携
せっかく作った壁スイッチ(本体)だが、取り付けできないまま放置するのは惜しいので、壁スイッチにコンセントを足してスマホでON/OFF可能なテーブルタップも作ってみた。
このように、ON/OFF程度の制御であればたいした機材も工作・プログラミングもなしに家電の遠隔操作が可能。家電的用途にラジコンなどのホビー部品を使うのは耐久性などが心配ではあるものの、なにかちょっとした用途で家電を動かしたい程度であれば十分だ。
WiFi Receiverは1:1での接続にしか対応していないが、LANやWANを介して接続できるレシーバーがあれば、例えば帰宅前に屋外からエアコンの電源を入れておく、といった操作もできそう。ON/OFFだけでなくダイヤル式の調光器具などとの組みわせてもよさそうだし、スマホ側でプログラムできれば(WiFi ReceiverはAPI公開されていないのだけど)さらに応用が広がりそうだ。
“家電とスマホを連携”という動きがこの先どうなるのか興味深いところではあるが、部屋の向こうにあるスイッチのON/OFFといったちょっとした不便さを解消するところからはじめるのが順当というもの。
洗濯や冷蔵庫のデータ管理といった高度な処理はさておき、若干のデバイスと工作の手間でスマホを使って各種機器を動かすこともできるわけなので、いろいろ考えてみるのも面白そうだ。