前回紹介した「iOS & Android WiFi Receiver」は、ホビー向けの無線LAN(4ch)受信機で、小型飛行機や車のラジコンをスマートフォンから操作できる製品だ。とりあえず簡単な有線リモコン戦車をラジコン化してみたのは前回のとおりだが、今回はこれを応用してみよう。
まずは戦車の見た目をなんとかしてみた
リモコン戦車はもともとの電池ボックス兼用リモコンをそのまま使ったので、模型としてもラジコンとしてもどうよ的な外観だった。そこで、まずは若干手直しをしてみた。
2サーボで2つのスイッチを動かして前進/後退を操作するのはそのままだが、小さめのスイッチとしてタミヤ「楽しい工作シリーズ」の電池ボックスに付属する正転/逆転スイッチを使用。
スイッチ部は小さくなったが、それでも車内に押し込めるには大きいので戦車の後部に両面テープで接着。単3×4本の電池も当然入らないが、2本ずつの並列接続なので出力電圧は3V。そこで、手持ちの小型リチウムポリマー充電池(3.7V)に入れ替えた。WiFi Receiverなど一部の部品は車体内だけでなく砲塔内にも押し込んでいる。
家の照明をスマホでON/OFFする
戦車は単にスイッチを小型化しただけなのだが、要するにサーボで物理的なスイッチ操作をするのは別に難しいわけではなく、電子回路的なものを組む必要もない。ということで、次は家電のON/OFFもやってみよう。
つい先日、パナソニックがスマホと連携する洗濯機や冷蔵庫などの家電製品をリリースしたが、個人的には各種のデータ管理はともあれ、一部の家電はわざわざリモコン操作する必要性があるのか? という疑問も残ったりする。
リモートで制御しなくちゃいけない家電はもとからリモコンが付いているし(エアコンがそうだ)、そうでないものはたいてい機器の前で操作するのでリモコンの必要性がない(洗濯機がそうだ)。
とはいえ、既存の家電でもマニュアル以外で操作したくなるものといえば家に備え付けられた照明。リモコン対応で調光できたりする照明もあるが、ここは我が家の(リモコン非対応の)照明設備をそのままON/OFFしてみよう。
と言っても工作そのものは簡単で、仕組み的には戦車のラジコンと何ら変わるところはない。壁のスイッチ部にサーボを固定し、スイッチをアームで押すだけだ。
取り付け時のサーボの高さをちょっと調整する必要はあるが、薄いプラ板を両面テープで貼り付けて試行錯誤すればさほど苦労するものではない。