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未来の家電を自作せよ! スマホであらゆる家電を遠隔操作

2012年08月28日 12時00分更新

文● 行正和義

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 前回紹介した「iOS & Android WiFi Receiver」は、ホビー向けの無線LAN(4ch)受信機で、小型飛行機や車のラジコンをスマートフォンから操作できる製品だ。とりあえず簡単な有線リモコン戦車をラジコン化してみたのは前回のとおりだが、今回はこれを応用してみよう。

まずは戦車の見た目をなんとかしてみた

前回作成したスマホで操作できるラジコン戦車。有線コントローラ部にサーボとモーターを詰め込んでいるだけ

前回作成したスマホで操作できるラジコン戦車。有線コントローラ部にサーボとモーターを詰め込んでいるだけ

 リモコン戦車はもともとの電池ボックス兼用リモコンをそのまま使ったので、模型としてもラジコンとしてもどうよ的な外観だった。そこで、まずは若干手直しをしてみた。

サーボで操作できそうな小さめのスイッチは電気・電子パーツショップを探せばありそうだが、手元にあった「楽しい工作シリーズ」電池ボックスに付属するスイッチを使ってみた。数十年デザインが変わっていない安心のデザイン

サーボで操作できそうな小さめのスイッチは電気・電子パーツショップを探せばありそうだが、手元にあった「楽しい工作シリーズ」電池ボックスに付属するスイッチを使ってみた。数十年変わっていない安心のデザイン

 2サーボで2つのスイッチを動かして前進/後退を操作するのはそのままだが、小さめのスイッチとしてタミヤ「楽しい工作シリーズ」の電池ボックスに付属する正転/逆転スイッチを使用。

サーボの側面に強力両面テープを貼り付け、適当なハリガネを曲げてスイッチのレバーとサーボアームのリンクを作る。かなり適当だが一応動く。より細密に動かすのであればもっとましなリンク機構を作ったほうがいい

サーボの側面に強力両面テープを貼り付け、適当なハリガネを曲げてスイッチのレバーとサーボアームのリンクを作る。かなり適当だが一応動く。より細密に動かすのであればもっとましなリンク機構を作ったほうがいい

車体内部はやはりぎりぎりなので受信機などは砲塔側へ

車体内部はやはりぎりぎりなので受信機などは砲塔側へ

サーボとスイッチは車体の外側に出てしまったが、一応スケールモデルらしいサイズに収まった。燃料タンクなどの外部追加装備に仕上げてもよさそうだ

サーボとスイッチは車体の外側に出てしまったが、一応スケールモデルらしいサイズに収まった。燃料タンクなどの外部追加装備に仕上げてもよさそうだ

 スイッチ部は小さくなったが、それでも車内に押し込めるには大きいので戦車の後部に両面テープで接着。単3×4本の電池も当然入らないが、2本ずつの並列接続なので出力電圧は3V。そこで、手持ちの小型リチウムポリマー充電池(3.7V)に入れ替えた。WiFi Receiverなど一部の部品は車体内だけでなく砲塔内にも押し込んでいる。

家の照明をスマホでON/OFFする

 戦車は単にスイッチを小型化しただけなのだが、要するにサーボで物理的なスイッチ操作をするのは別に難しいわけではなく、電子回路的なものを組む必要もない。ということで、次は家電のON/OFFもやってみよう。

 つい先日、パナソニックがスマホと連携する洗濯機や冷蔵庫などの家電製品をリリースしたが、個人的には各種のデータ管理はともあれ、一部の家電はわざわざリモコン操作する必要性があるのか? という疑問も残ったりする。

 リモートで制御しなくちゃいけない家電はもとからリモコンが付いているし(エアコンがそうだ)、そうでないものはたいてい機器の前で操作するのでリモコンの必要性がない(洗濯機がそうだ)。

 とはいえ、既存の家電でもマニュアル以外で操作したくなるものといえば家に備え付けられた照明。リモコン対応で調光できたりする照明もあるが、ここは我が家の(リモコン非対応の)照明設備をそのままON/OFFしてみよう。

とりあえず買ってみたダブルスイッチ(モダンプレート付き)。いわゆる壁の照明スイッチで、実売500円前後

とりあえず買ってみたダブルスイッチ(モダンプレート付き)。いわゆる壁の照明スイッチで、実売500円前後

 と言っても工作そのものは簡単で、仕組み的には戦車のラジコンと何ら変わるところはない。壁のスイッチ部にサーボを固定し、スイッチをアームで押すだけだ。

サーボのアームを両アーム(左右にアームが伸びているタイプ)に取り替え、スイッチを押せるように設置。両面テープだけでは心もとないので結束バンドで固定

サーボのアームを両アーム(左右にアームが伸びているタイプ)に取り替え、スイッチを押せるように設置。両面テープだけでは心もとないので結束バンドで固定

サーボの動作を確認。高さを調整してカチッとスイッチが押されるようにする

サーボの動作を確認。高さを調整してカチッとスイッチが押されるようにする

 取り付け時のサーボの高さをちょっと調整する必要はあるが、薄いプラ板を両面テープで貼り付けて試行錯誤すればさほど苦労するものではない。

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