14型なのに最薄 ビジネスもOKなUltrabook LIFEBOOK UH75
2012年07月11日 12時00分更新
HDD+SSD構成でベンチマークは控えめ
スピード重視なら直販でSSD 256GBを
U310と同様に、UH75もストレージに500GB HDDとキャッシュ用32GB SSDを組み合わせて使用している。搭載HDDは回転速度5400rpmでSATA 3Gbps対応と、こちらも普通のノート用HDDである。SSDにはサンディスクの32GB mSATAモジュールタイプを採用している。HDD+SSD構成だと、どうしてもSSDだけで構成されたUltrabookにはベンチマーク面で敵わない。
一方でCPUやメモリーに関しては、特集でレビューした他の2機種よりも優秀だ。まずCPUはIvy Bridge世代の超低電圧版CPUでは最速のCore i7-3667U(2GHz)を搭載。メモリーは4GB止まりのUltrabookが多い中で、8GBまで選択可能となっている。
ベンチマークテストにより性能を検証してみよう。比較対象には第1、2回と同様に、第1世代Ultrabookの日本エイサー「Aspire S3-951」(以下S3-2)を使用している。Windows 7標準の「Windowsエクスペリエンスインデックス」は以下のとおり。
「プロセッサ」ではやや勝る程度だが、メモリーはさすがに2倍の8GBを積むおかげで、S3-2を大きく引き離している。グラフィックス関係もやや上回っているのは、GPU強化の恩恵と言えようが、同じくCore i7の「UX21A」と比べると低い。グラフィックスの項目もストレージ性能に左右される部分があるのだろうか。一方「プライマリハードディスク」は「5.9」と、HDDでの上限値になっている。
パソコンの総合性能を計測するベンチマークプログラム「PCMark 7」のスコア比較は以下のとおり。ストレージ性能が色濃く反映されるテストなので、ほとんどの項目でSSDのみ構成であるS3-2に負けている。一方で、GPU性能が重要な「Entertainment」はほぼ同等で、同じくGPU性能が大きく影響する「Computation」も、差がだいぶ縮まっている。
大きな差が付くのは明白だが、ベンチマークソフト「CrystalDiskMark 3.0.1」を使用して、ストレージ性能も計測してみた(3回測定の平均値、小数第1位以下四捨五入)。結果は以下のグラフのとおり。同じHDD+SSDのU310と比べても、キャッシュの効果が薄いのかS3-2に大差を付けられている。やはり性能を要求するのであれば、多少高くてもSSD(128GBで追加2万6000円、256GBで同5万2000円)を選択したいところだ。なお、Windows 7の起動時間は、電源オンからアプリケーションを起動できるようになるまで、約33秒ほど要した。キャッシュ用SSDの性能が、U310に比べると見劣りするようだ。
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