唯一の11.6型フルHD Ultrabook ZENBOOK Prime UX21A
2012年07月09日 12時00分更新
第3世代Coreプロセッサーこと「Ivy Bridge」を搭載した、第2世代のUltrabookが市場に出回ってきた。軽さや薄さはもちろんのこと、制約された要件の範囲で魅力的な製品を作り出そうと、パソコンメーカー各社はしのぎを削っている。
本特集では、それら第2世代Ultrabookの中から、際だった特徴を備える3製品を選んでレビューを行なう。トップバッターはASUSTeK Computer(以下ASUS)の「ZENBOOK Prime UX21A」(UX21A-K1256)。今のところ世界で唯一、11.6型サイズでフルHD解像度のディスプレーを搭載するUltrabookである。
11.6型で1.1kg
携帯に適したボディーに高解像度画面
ASUSのZENBOOKシリーズには現在、13.3型ワイドディスプレーを搭載する「UX31A」シリーズと、11.6型ディスプレーを備える「UX21A」の2シリーズがラインナップされている。さらにそれぞれのシリーズに、フルHD解像度のディスプレーと容量の大きなSSDを採用するハイエンドモデル「ZENBOOK Prime」が用意されている。今回取り上げるのは、ZENBOOK Prime版のUX21A(以下UX21A)である。
冒頭で述べたとおりUX21A最大の特徴は、11.6型の小サイズながら、1920×1080ドットのフルHD解像度ディスプレーを搭載する点にある。タブレットでは第3世代iPadが、9.7型/2048×1536ドットという高精細ディスプレーを採用しているが、パソコンでこれだけの高精細ディスプレーを備える製品は他にない。気軽に持ち歩けるUltrabookでも、外付けディスプレーと同じフルHD解像度でWindowsを扱えるのは利便性が高い。
とはいえ、一般的なWindowsでの文字サイズ設定(DPI)では高精細すぎるのか、UX21Aの標準状態は、文字サイズが「中」(125%)になっている。もちろん通常どおりの「小」(100%)にも変えられるし、Windows 8のMetroスタイルUIでは、高精細画面を生かした滑らかな表示が期待できる。
ディスプレーが小さいだけに、本体のサイズも小さくて軽い。サイズは幅299×奥行き196.8×高さ3~17.5mm、重さは約1.1kg。サイズや重さは、CPUにSandy Bridgeを搭載していた前モデル「UX21E」とほぼ変わらず、MacBook Airの2012年モデルともほぼ同等だ。先端が鋭利なくさび形ボディーに、アルミ合金の質感を生かしたボディーデザインも変わっていない。
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