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編集者の眼第42回

林真理子さん風にブログ、メルマガを楽に書くコツ

2012年07月05日 10時00分更新

文●中野克平/Web Professional編集部

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 代々木上原にある行きつけの喫茶店では多くの有名人を見かける。2010年に亡くなった芸能レポーターの梨元勝さんは常連で、大声で打ち合わせをするものだから、私は芸能ニュースをもっとも早く知っていた一般人だろう。エッセイストで小説家の林真理子さんは自宅が近所にあるらしく常連だ。新刊が出た後、駅前の本屋さんに林さんの担当編集が挨拶に来るのを見たこともある。

 林さんのコラムを読むと、“セレブ生活”の日常が描かれているようで、不思議とギラギラとしたイヤらしさを感じない。理由は簡単で、自身の自慢話をするのではなく、身近にいる素晴らしい人たちを描いているからだ。以前は「こんな素晴らしい人に囲まれている私はもっと素晴らしい」という雰囲気のコラムだった気がするが、最近はこういう素敵なことがあった、こういうスゴイ人に出会った、という話に終始し、最後に自分もこういう人物になりたい、自分は一生かけてもなれない、というオチになるので、嫉妬心や劣等感が生まれにくい。

 ブログやメルマガの担当者は、文章のプロでもないのに、週に3回ブログを更新、毎週1回メルマガを配信のように売れっ子作家のようなノルマを課せられて大変だろう。しかも上司には「少しでも販促の助けになれば」の思惑があるから「これでは商品のよさが伝わらない」とか「担当者の魅力が伝わらないメルマガは読まれない」とか、どこかのセミナーで聞いた成功ノウハウを鵜呑みにして言ってくる。「だったら自分で書けばいいのに」を飲み込んで、「もっと上手に文章が書けたらいいのに」というのが担当者の本音ではないだろうか。

 ブログやメルマガの「担当者のひとことコーナー」はエッセイなので、林真理子さん風に日常の素晴らしさを描けばよい。通勤電車や近所のスーパーで見かけた人、あるいはテレビや映画など、日常で遭遇したちょっとした出来事が素晴らしく、自分がそこに偶然居合わせたことの幸運を描けば、イヤらしさとは無縁で「人柄のよいブログ担当者」を表現できる。では、それを週3回続けるにはどうしたらいいのか、どうすれば何十種類もある商品の説明文を書き分けたり、メルマガの件名で注目を集めたりできるかについては、7月11日から開催する連続ワークショップで徹底的に伝えようと思う。なお、Web Professional経由で申し込むと抽選で5名を無料で招待するキャンペーンも実施している。申込時には「Web Professionalで見た」と書いて欲しい。

〜Web Professional編集長から学ぶ〜
Webライティング実践講座

日時
2012年07月11日(水) 25日(水) 8月8日(水) 13:00〜17:30
主催
株式会社ロフトワーク
会場
loftwork 10F
定員
10名
参加費
2万1000円×3回(1名あたり)
対象
  • Webで必要とされるライティングスキルを実践的に学びたい方
  • 読まれるWebコンテンツを制作・発注したい方
  • 添削を通して、短期間でライティングスキルを向上させたい方


※詳細・申込みは、ロフトワークのセミナー案内ページから。

【Web Professional読者限定】
抽選で5名様をワークショップに無料ご招待!

 本記事を読まれた方の中から、抽選で5名様をワークショップに無料ご招待します。

申込締切:7月9日(月) 午前11:00

ロフトワークの申込ページの備考欄に「Web Professionalを見た」とご記入ください。

  • 当選者には、7月10日(火)までにロフトワークよりご連絡差し上げます。
  • 本キャンペーンにお申し込みで、残念ながら当選からはずれた方に参加費を請求することはございません。

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