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なぜカシオの「EXILIM」が売れているのか実機でチェック!

2012年06月14日 12時00分更新

文● 周防克弥

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絵画風写真や背景ぼかしといった機能も用意

高速連写を利用した「HDR」(左)に加え、さらに特殊な処理をほどこす「HDRアート」(右)がある。共にモードダイヤル上に撮影モードとして存在する。HDRアートは面白い効果が得られるが、撮影後の合成に7~8秒ほど時間がかかり、その間は何も操作できないのが残念だ

通常の風景写真

ちなみにこれが元の風景写真

 従来から引き続き搭載されている機能に「HDRアート」や「背景ぼかし」などもある。また撮影モードはシャッタースピード優先や絞り優先オート、マニュアルも備えていて任意にシャッタースピードや絞りを設定して撮影も可能だ。

 なお、絞り優先オート時に選べる絞り値は2つだが、ちゃんと絞りの効果はあり、撮り比べると被写界深度が変わる。また秒間30コマの高速連写や最大1000fpsのハイスピードムービーなども引き続き搭載されている。

純粋なカメラメーカーでないラフさが魅力か?

 個人的な印象としては、ベストショットモードの説明文やさり気なくモニター上に焦点距離や撮影可能距離の範囲が表示されているあたりは中々に親切で好印象。

 また、電源オフの状態から再生ボタンを押すことでそのまま再生モードになる点も気に入っている。これは他社のデジカメでもたまに見かけるが、沈胴式のレンズが繰り出されないまま再生できるため、撮った画像を見たいだけの場合にはとても重宝するのだ。

 カシオという純粋なカメラメーカーではないがゆえに、堅苦しさを感じないところも魅力のひとつかと思う。銀塩カメラを作り出してきたカメラメーカーとは違い、デジカメから始めた「デジカメメーカー」らしく、違った方向からの写真へのアプローチが垣間見える。写真の知識を必要としないで、純粋に面白く、楽しく、写真を撮れて、撮った画像でまた楽しめる。このあたりが一般ユーザーにウケている理由なのかもしれない。

 とにかく、使っているうちに満足感を得られるデジカメであることは間違いない。


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