カシオ計算機がチルト液晶搭載デジタルカメラ「EXILIM EX-ZR1000」を発売したのが2012年冬。その後、ZR1100、ZR1300と代を重ね、進化を続けてきたが、大き目の本体サイズはほとんど変わらないままだった。
今回発表された「EX-ZR50」(9月12日発売予定、予想実売価格4万円前後)は、ZR1300の機能を踏襲しながらコンパクト化したのが特徴。本体サイズは幅99.6×奥行25(最薄部24.7)×高さ59.5mmで、ZR1300の約60%の体積となっている。
撮像素子は1/2.3型裏面照射型CMOSセンサー(有効1610万画素)で、3型(92万画素)の液晶モニターを搭載。この仕様はZR1300と同じだが、レンズは光学10倍(ZR1300は12.5倍)となっている。
ZRシリーズは上方に180度回転するチルト液晶により自分撮りができるのが特徴だが、ZR50ではその機能がさらに強化されている。
まず、カメラ前面にシャッターボタンを装備することで撮影がしやすくなった。また、肌の色(美白―褐色)と肌のなめらかさの調整をライブビュー画面を見ながら設定可能。
背面の十字ボタンなども液晶と一緒に回転し、上下ボタンを押すことで肌の色となめらかさの設定項目を切り替えてスムーズに調整できる。
さらに、肌の色について、調整値と+2、-2の補正をかけた計3枚を撮影する「メイクアップブラケティング」により、調整値以外の写真の仕上がりも確認できる。
無線LANを内蔵しており、スマートフォンからのリモート撮影や画像の送信、スマホなどとの画像の共有が可能。
このほか、撮影してすぐにコラージュを作成し、LINEやFacebookに投稿できる「クイックコラージュ」機能も搭載する。