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なぜカシオの「EXILIM」が売れているのか実機でチェック!

2012年06月14日 12時00分更新

文● 周防克弥

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エフェクト系機能やシーンモードも満載

 「アートショット」はエフェクト系の機能で、さまざまな特殊効果を得ることができる。今時のミラーレス一眼やコンデジであればほとんどの機種に搭載されており、簡単に面白い写真が撮れる人気の機能だ。

 種類は7つで「ミニチュア」「トイカメラ」「ソフトフォーカス」「ライトトーン」「ポップ」「セピア」「モノクロ」がある。また、それぞれの項目で強/弱や色調などを3段階で変えられる。

アートショットの撮影サンプル

部分的にピントを合わせてミニチュア写真のようにする「BSミニチュア」。このモードだけ6種類、縦横および上下左右の位置調整ができる(左は中央横、右は中央縦でピントが合っている)

周辺部を暗くして色カブリさせる「BS トイカメラ」。3つのバリエーションから選べる

全体的にやわらかい印象にする「ソフトフォーカス」。通常はPCソフト上でのレタッチか専用のフィルターが必要だが、本機であればカメラ内で簡単にエフェクトがかけられる(左から適用レベル1/2/3)

「BS ライトトーン」を適用すると、トイカメラとは逆に周辺が明るくコントラストの低い柔らかい雰囲気の画像になる。写真は左からシアン/マゼンダ/イエロー

彩度の高い鮮やかな発色の画像にできる「BS ポップ」。写真は左から適用レベル1/2/3

「BS セピア」は色あせた感じの画像になる。左から適用レベル1/2/3

「BS モノクロ」は(モノクロだが)レベルを上げるとコントラストが高くなっていく。写真は左からレベル1/2/3で、レベル3になると粒子感も強い

 アートショットは「ベストショット」モードの中に含まれている。ベストショットモードはいわゆる「シーンモード」で、今撮ろうとしている状況がどんな状況で、どんな写真を撮りたいかを、あらかじめ用意されているいくつかのシーンモードから選んで撮影する機能だ。

 今やシーンモードを持たないデジカメのほうが珍しいぐらいだが、これもカシオのデジカメはかなり早い時期から採用しており、カメラの知識がない人でも適切な設定を簡単に選べる方法として定着した機能だ。

このように簡単ではあるが絵や説明が表示されるので、それを見ながら選べるのは便利。また、モードによっては撮影時にアドバイスを表示することもできる

 シャッタースピードや絞りの効果は写真の知識がある程度あればなんとなくわかるかもしれないが、例えば夕焼けや朝焼けなどでオートホワイトバランスのままでは補正されすぎてしまう事や、紅葉などの風景で見た目よりも鮮やかに見せたいなど、多少誇張させて撮るほうが写真が楽しくなる。それを簡単に実現できる機能だ。

 他社のデジカメの最新機種やこのZR300ではさらに進化しており、オートのままシーンもカメラが自動的に認識してくれるようになった。もはや撮影者がシーンを選ぶ必要もないのだろうが、あえて撮影したい具体的なシーンを選んでみるのも撮っていることを実感できていいものだ。

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