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密閉型とインイヤー型のコンセプト機を公開

デノン、愛好者向けヘッドフォン新ブランド“Music Maniac”

2012年05月12日 22時51分更新

文● ASCII.jp編集部

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遮音性の高い肉厚シリコンイヤーチップも用意

装着例。ケーブルブッシュが長めに設定されており、ほほやあごの後ろの部分で支える構造になっている

 AH-Cシリーズは、2Wayのバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを採用したインイヤーヘッドフォンで、ハウジング部分に亜鉛ダイキャストを使用している。この素材は試聴を重ねて決定したもので、アルミ合金などに加え内部損失が高いため、こちらも不要な響きを低減できる効果があるという。

 イヤーチップには低反発特殊ポリウレタンのほか、一般的なシリコンおよび肉厚の二重型シリコンという3種類を用意。二重型シリコンのイヤチップは、硬質であるため耳の穴にうまくなじまない場合もあるが、ピッタリとはまれば、90dBの騒音を100Hz付近で23~4dB程度抑制できるという。これは一般的なシリコンチップに比べ4~5dB遮音性が向上する計算だ。

 これ以外にもタッチノイズを低減するため、ケーブルブッシュを長めにし、装着時にほほで支えるなど形状にも配慮した。補聴器を開発している米スターキー社と協業し、4000件の耳型を使った調査もした。ケーブル長は1.2mでiPhone対応のリモコン、マイクなどを装備。本体にはカラビナ付きのキャリングケースが付属する。

金属を使用することで質感の高いハウジング部。iPhoneなどスマートフォンと利用することを想定し、マイクおよびリモコンの機能も備えている

3種類のイヤーチップを用意。二重構造のシリコンを使うことで高い遮蔽性を実現できる。特に100Hz付近で効果が高く、90dBのピンクノイズを23~24dB抑えられる。

2Wayのバランスド・アーマチュアドライバーを採用。亜鉛ダイキャストのハウジングなどを使用する

各種イヤーチップのほか、カラビナ付きケースなど付属品も豊富だ

田村氏が手にしているのが耳型。これに実際に当てはめながら最適な形を考えた

 なお、デノンはこれ以外にもヘッドフォン製品の大幅拡充を計画しているようで今回のMusic Maniacs以外にも、「Street Fation Generated」「Sports/Fitness」「Travel」といったカテゴリーと想定するユーザー層が提示された。「生活ファッションの一部となる“ライフスタイルヘッドフォン”への挑戦」の実現のため、高音質にこだわった多彩なラインアップを提供していくという。

これ以外にもさまざまな製品の投入が予定されている

 なお、新コンセプトのヘッドフォン/イヤフォン製品については今夏に公開予定の「ライフスタイルヘッドホンサイト」(2012年5月12日時点で未公開)にて順次明らかにしていくという。

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