モバイルルーターを過酷な環境で使う
ベンチマークテスト連載
今回からスタートする本連載は、徐々にエリアが広がりつつある各キャリアのLTEのベンチマークテストを、ASCII.jpのレース担当である筆者スエオカがサーキットとその周辺に限定して調査するものである。
ASCII.jp読者の中には、SUPER GTに参戦しているミクZ4の記事(関連記事)を読んでサーキットに行ってみたい、もしくは行ったことがある人も多いだろう。だが、どこのサーキットも広大なので、自分が応援しているクルマは今何位でどのあたりを走っているのかという情報はソーシャルメディアに頼らざるを得ない。しかも、ミクZ4チームやイカ娘フェラーリチームは積極的にツイッターなどで状況を発信している。
だが、キャリアとサーキットによっては、電波が入らなかったり速度が安定しなかったりして、せっかくスマホなどを持って行ってもまったく繋がらずに悔しい思いをしてしまうことも少なくはない。なんせ、サーキットは人里離れた場所にあるうえにビッグレースには人が大勢訪れるという、どのキャリアにも厳しい、試される大地なのである。
本連載ではLTEのモバイルルーターを使い、SUPER GTの開催に併せてベンチマークテストをし、サーキットでの電波最速を決める。もちろん、LTEが整備されていない場合もあるが、その場合は3G回線でどのくらい出るのかを調査するので、サーキットに持って行くモバイルルーター選びの参考にしてほしい。
山の中のサーキット、日本で一番人が集まるレース(F1を除く)と、かなり過酷な状況下でのテストだが、それゆえ「どの回線が強いのか?」がよくわかるかと思う。
近代サーキットである富士スピードウェイ
クルマは走りやすいが回線の調子はいかが?
SUPER GT 第1戦の岡山国際サーキットは諸事情によりスキップし、第2戦の富士スピードウェイが連載第1回となった。
富士に持ち込んだモバイルルーターは、各キャリアの中心的LTE対応モデル。ドコモのXi対応「L-09C」、ソフトバンクのSoftBank 4G対応「101SI」、イー・モバイルのEMOBILE LTE対応「GL01P」の3機種。事前に各キャリアの公式サイトでLTEエリアを確認したところ、どれもサービスエリア外であった。
3Gでの計測になるが、計測場所に選んだのはプレスルーム。サーキットの中でも輪をかけてさまざまな電波が飛んでいる場所なので、さらに過酷な環境に追い込んだ。ベンチ機材はソニーの「VAIO Type S(VGN-SZ52B)」と若干古いノートPCだが、スペック的には力不足というわけではない。ベンチマークを測ったのは「ブロードバンド スピードテスト」。ここでそれぞれ5回計測し、一番成績が良かったものを掲載している。
また、レース観戦に行く人はホテルにも宿泊するだろうから、筆者がGTの取材中に宿泊したホテルの部屋の中でも同様のベンチを測った。
さっそく次のページからベンチ結果を見ていこう。
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