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多彩な映像コンテンツを鮮やかな液晶で体験せよ

スマホで映像を持ち運ぶ、AQUOS PHONE SH-06D入門

2012年05月14日 13時30分更新

文● 鳥居一豊、提供●NTTドコモ

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結局、NOTTVはイケてるの?

 では、筆者も初体験となるNOTTVを試してみよう。機種は今のところAQUOS PHONE SH-06DとMEDIAS TAB N-06Dが対応しており、視聴には月額420円(税込)が必要になるのはすでに紹介した通り。有料放送だけに、コンテンツの充実度が気になるところだ。

 番組表を見てみると、さまざまなジャンルの放送を行う総合編成の「NOTTV1/NOTTV2」と、ニュース専門チャンネルの「NOTTV NEWS」がある。「NOTTV NEWS」はCS放送も行われている「TBSニュースバード(4月~10月)」「日テレNEWS24(11月~3月)」を24時間放送。

当日から7日先までの番組表を閲覧できる。長押しで視聴予約などのメニューを開ける

 「NOTTV1/NOTTV2」は、バラエティ番組をはじめ、Jリーグの試合中継、音楽番組とジャンルは幅広い。アニメに関して言えば、「エウレカセブンAO」や「Fate/Zero」、「偽物語」と、現在放送中または最近放送されたばかりの新しめの番組も放送されている。アニメ情報番組「アニ充」などもあるので、アニメに関するあらゆる情報をチェックしたいという人には気になるはず。

 VGA画質なので、画質についての不満は少ない。ワンセグも受信しづらい我が家では場所によって電波が入りにくいこともあったが、きちんと受信できる場所ならばノイズも少ない映像が楽しめた。

 あらかじめ登録しておいた番組や電子書籍などを端末のメモリーカードに一時的に蓄積しておく、シフトタイム視聴も可能。番組を登録しておけば、自動で放送を蓄積し、好きな時間に再生できるというもの。番組をずっと残しておくことはできず、再生できる期間が決まっている。録画機能がないため、見逃したシーンに戻れないといった不満も多少は感じる。

 従来のテレビ放送とはいろいろな点が異なってはいるが、そのぶん今までの放送にはない通信と一体化したサービスも用意されている。SNS連動がスムーズに行えるのもこれからの時代の放送には不可欠だろう。

 個人的な印象としては、毎月420円払うのだから、NOTTVでしか見られないアニメ番組などオリジナルなコンテンツがもっと増えてほしいという期待もある。コンテンツの充実は少し時間を置きながら様子を見ていきたいところだが、どこにでも持ち運べるスマホという特性が、放送とどうかかわりを持っていくのか。新しい取り組だけに期待度が高い。これからの動向を楽しみながらウォッチしたいところだ。

スマホで快適に映像コンテンツを楽しむ
というスタイルは可能性大!!

 数日という期間ではあったが、実際にAQUOS PHONE SH-06Dで多彩な映像コンテンツを楽しめたのは面白い経験だった。放送が始まる前からテレビの前に待機していた(兄弟と熾烈なチャンネル争いもした)子供時代を思い出すと恐るべき進歩だ。

 現在は見たい番組はほぼすべて録画しておき、好きな時間にまとめて視聴するスタイルとなっているが、これに加えて「好きな場所で」という自由度が加わるスマホ視聴は、テレビを楽しむ新スタイルだと思う。多彩な映像コンテンツの楽しみ方を自由に味わえるのは、スマホならではだ。

NOTTVが見られるのは大きな特徴だが、NOTTV以外にも多彩な楽しみ方ができるのがAQUOS PHONE SH-06Dだ

 しかし、すべてのスマホがこんな楽しみ方を味わえるかと言うと、ちょっと違う。筆者もスマホ登場初期には、iPhoneがそうだからという理由(言い訳)で勘違いしていたが、Android端末は、モデルによって実装される機能にはかなり違いがあり、Android用のアプリも対応する端末でないとダウンロードできない。すなわち、ワンセグ視聴やNOTTV視聴も対応したスマホでないと視聴できないのだ。BDレコの番組視聴もDLNA/DTCP-IP対応でなければできない。

 このため、今回紹介したような映像の楽しみを目的にスマホを選ぶなら、事前に機能をじっくりチェックすることが重要。というか、AQUOS PHONE SH-06Dがほとんどの映像サービスに対応しているのだから、迷ったらAQUOS PHONE SH-06Dを選んでおけば問題ないだろう。スマホの使い道はたくさんあるが、テレビ好きの人やオーディオ・ビジュアルに興味のある人にとって、本機はかなり魅力的なモデルと言えるだろう。


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