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多彩な映像コンテンツを鮮やかな液晶で体験せよ

スマホで映像を持ち運ぶ、AQUOS PHONE SH-06D入門

2012年05月14日 13時30分更新

文● 鳥居一豊、提供●NTTドコモ

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まずは基本を学ぼう! コンテンツごとの違いを整理してみよう

 サービスが始まったばかりのNOTTVはもちろんのこと、BDレコーダーの番組配信や番組転送というと、AV機器に詳しい人でないとよく知らない人もいるだろう。ここで、それぞれの違いを紹介していこう。

(1) ワンセグ

  • メリット: 屋外でも地デジ番組が視聴可能。録画も可能
  • デメリット: 画質的には少々不利。動きが激しく、カメラを引いたアングルの多い、スポーツなどは苦手かも

 ワンセグ放送は、スマホだけでなく、多くの携帯電話でも楽しめるので、知っている人は多いだろう。移動体向けのテレビ放送で、地デジなどのハイビジョン放送が12セグメントであるのに対し、1セグメントを使っているためワンセグと呼ばれる。地デジと同じように、電波を受信して視聴する放送なので、地下や建物の中など電波が弱いと受信しづらいこともあるが、サービスエリアは全国規模だし、対応機器が多いので多くの人が手軽に活用できることが大きなメリット。

 基本的には地デジと同じ内容の番組を同時放送するサイマル放送になっているが、独自編成の番組も増えてきている。もちろん、視聴料金は不要(NHKの受信料は除く)だ。

 デメリットと言えるのは画質。画素数は320×240で、フレームレートも毎秒15コマとなるので、ハイビジョン画質の地デジと比べると画質差は大きい。受信状況にもよるが、圧縮のためのノイズが目立ちやすいので、番組の内容によっては少々見づらいこともある。

(2) YouTube/ニコニコ動画(ネット配信)

  • メリット: コンテンツ数が多く、公式チャンネルも多い
  • デメリット: 玉石混淆で質のバラつきが大きい

 YouTubeやニコニコ動画は、インターネット系の動画投稿サービス。専用アプリだけでなく、インターネットブラウザーからもアクセスできるので、比較的視聴はしやすいだろう。

 こちらの特徴は膨大なコンテンツ数。アマチュアユーザーのさまざまな投稿映像だけでなく、多くのコンテンツホルダーによる公式映像なども数多くアップされている。専門チャンネルでアニメ番組の配信が行われることも増えているので、アニメ好きは見逃せないところだろう。

 最近はHD画質のアップロードにも対応するなど、画質的にもかなり良くなっている。ただし、コンテンツ数が膨大で目当ての番組を探しにくいなど、使い方には慣れる必要がある。基本的にアマチュアの投稿映像が主体なので、質的なバラつきも大きい。能動的に見たいコンテンツを探すなど、積極的に使いこなす必要がある点が、いわゆるテレビ放送とは大きく違う。

(3) DLNA/DTCP-IP

  • メリット: 手軽かつ高画質に録画したテレビ番組を楽しめる
  • デメリット: LANのある家の中でのみ利用可能。BDレコーダーなどサーバーが必要

 ちょっと敷居が高くなるのが、BDレコーダーで録画した番組のLAN内での視聴。AQUOS PHONE SH-06Dを例にすると、対応したシャープ製のBDレコ、および家庭内LAN環境などが必要になる。

 シャープのBDレコは無線LANを内蔵したモデルが多く、最新モデルでは、無線LANルーターがない家庭でも、BDレコとスマホを直接無線接続できる「Wi-Fiコネクト」機能もあるので、対応したBDレコさえあれば、録画番組を無線LAN経由でスマホの画面で視聴できるようになる。

 画質も720pのハイビジョン画質だし、現在放送中の番組を転送することもできるので、アンテナのない部屋やトイレなど、好きな場所で手軽にテレビ視聴することもできる。逆に言うと、視聴ができるのは家庭内LANの中だけに制限されるので、外出先からインターネットを介して自宅のBDレコーダーの番組を見ることはできない。家の中で気軽に使えるポータブルテレビ的に使うものと言える。

 無線LANなどの知識のない人には、設定などが難しいというデメリットはあるが、AQUOS PHONE SH-06Dの場合は、専用アプリの「AQUOSスマートファミリンク」を使うので、設定や操作は比較的簡単。設定のためのガイドも充実しているので、初めての人でも迷わず使えるだろう。

(4) 持ち出し番組

  • メリット: VGA画質でテレビ番組を持ち歩ける
  • デメリット: USB接続したり、メモリーカードへダビングする手間がかかる

 続いて、BDレコーダーで録画した番組をスマホのSDカードなどにダビングできる、持ち出し番組機能。

 番組をダビングするので、外出先でもテレビ番組を持ち出せる。このため、ダビング回数に制限のある地デジでは、転送するとダビング回数が1回減る(最大9回までダビング可能。残り1回はBDレコから番組が消去されるリムーブとなる)。画質は、720×480ドットのSD相当となる。ハイビジョンじゃないの?と思った読者もいるだろうが、ワンセグと比べればかなりの高画質だし、スマホの画面サイズや消費するメモリー容量を考えれば、このぐらいがバランスがいいのだろう。
 高画質にすれば、データ量も多くなるので、痛し痒しだ。

 こちらのデメリットは、ダビングのための時間や操作が必要になることだが、BDレコーダー側の設定で、あらかじめ転送する番組を決めておけばワンタッチで操作を済ませられる。接続の不要な無線LAN経由でのダビングなので、これまでの携帯電話への番組持ち出し(USBケーブルでの接続が必要)に比べるとかなり手軽になっている。

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